簿記3級の勉強時間は何時間?いつから・1日何時間か、1・2・3ヶ月の独学スケジュール

簿記3級の勉強時間は何時間? 個別資格

本ページはプロモーション(広告)を含みます。

日商簿記3級の勉強時間は、講座会社などの目安で50〜150時間ほどです。試験を行う日本商工会議所は、勉強時間を公表していません。つまり「何時間やれば受かる」という公式の数字はなく、各社の目安にも幅があります。

3級は、宅建や社労士のように何百時間もかかる試験ではありません。1日2時間とれれば、2ヶ月前後で試験に届く人が多い量です。そのぶん「いつ受けるか」を先に決めてしまえば、計画はかなり立てやすくなります。

この記事では、1日何時間やれば何ヶ月かかるかの逆算表と、1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月の独学スケジュールを週ごとの表で載せました。あわせて、2027年4月から出題範囲が変わることを踏まえた「いつまでに受けるか」の考え方も整理しています。試験の仕組みや数字は、日本商工会議所の公式サイトで2026年11月2日に確認したものです。

簿記3級の勉強時間は50〜150時間が目安(公式の数字ではない)

簿記3級の勉強時間は50〜150時間が目安(公式の数字ではない)

簿記3級の試験科目は商業簿記の1科目です。問題は3題以内、試験時間は60分で、70%以上で合格です(日本商工会議所の発表)。勉強時間については、講座会社が次のような目安を出しています。

出している会社 勉強時間の目安 補足
スタディング 講座を使う場合:50〜100時間
独学:100〜150時間
1日1〜2時間なら2〜4ヶ月が目安、としている
ユーキャン 50〜150時間程度 試験の3ヶ月ほど前から始めるのが賢明、としている

※各社の公式サイトで2026年11月2日に確認。日本商工会議所の数字ではありません。ユーキャンのページは、冒頭のまとめ欄に「50〜100時間」、本文に「50〜150時間程度」とあり、ここでは本文の数字を載せています。

数字に幅があるのは、前提が違うからです。講座を使えば、教材選びや「どこから手をつけるか」に迷う時間が減るので、短く見積もられます。独学で、しかも簿記に初めて触れる人は、長めに見ておく方が安全です。

自分はどこから見積もるか

この記事では、計画を立てるときの見積もりを次のように置いています(この記事の推奨です)。

  • 簿記に初めて触れる人の独学:100〜150時間で見積もる。借方・貸方の考え方に慣れるまでに時間がかかります
  • 経理の仕事をしている人、商業高校などで簿記を学んだことがある人:70〜100時間。仕訳の左右に迷わないぶん、早く進みます
  • 一度受けて、合格点まであと少しだった人:50時間前後。ただし、大問ごとの得点を見て、落とした大問に時間を寄せます

迷ったら100時間で計画を立ててください。早く終われば、その分を問題演習に回せます。反対に70時間で組んで足りなくなると、試験の直前に決算の問題が手つかず、ということになりがちです。

3級と2級の違いや、どちらから受けるかは、親記事の日商簿記3級・2級の違いと選び方にまとめています。

いつから始める?試験日から逆算する

いつから始める?試験日から逆算する

受けられる日は「統一試験」と「ネット試験」の2つ

簿記3級には、紙で受ける統一試験と、パソコンで受けるネット試験があります。合格の扱いは同じで、出題範囲も同じです。

  • 統一試験:年3回。2026年度は2026年6月14日・11月15日・2027年2月28日。申込みは受験する地域の商工会議所で、期間や方法は地域ごとに違います
  • ネット試験:各地のテストセンターなどが決めた日に受けられます。ただし統一試験の前後に休止期間があり、2026年度は2026年11月9日〜11月18日と2027年2月22日〜3月3日が休止です

11月15日の統一試験(第174回)は、10月21日に申込みが締め切られています。今から始める人が次に受けられるのは、ネット試験か、2027年2月28日の統一試験(第175回)です。第175回の申込みは、1月中旬頃から各地の商工会議所で始まります。ただし、第175回を行わない商工会議所もあります(京都商工会議所は第175回を施行しない、と要項に書いています)。受験したい地域の商工会議所で確かめてください。

2つの試験の違いや申込みの手順は、簿記3級のネット試験と統一試験の違いで詳しく書いています。

2027年4月の改定をまたぐかどうかを先に決める

計画を立てる前に、ひとつ決めておきたいことがあります。2027年4月1日から、簿記3級の出題範囲(出題区分表)が変わります。2027年3月31日までの試験は今の範囲、4月1日以降の試験は新しい範囲で出題されます(日本商工会議所の発表)。

新しい範囲では、手形の項目がなくなる一方で、2級の範囲だった「売上原価対立法」「固定資産の除却・廃棄」「定率法」が3級に入ります。大問ごとの配点も変わります。

このため、3月までに受けるなら今のテキスト、4月以降に受けるなら2027年度に対応したテキストを使う必要があります。今から始める人は、次のどちらかで考えるとすっきりします(この記事の推奨です)。

  • 3月までに受ける:100時間なら11月〜2月で十分に間に合います。今のテキストのまま最後まで進められます
  • 4月以降に受ける:1日の時間が少ない人や、春以降にゆっくり受けたい人。テキストは2027年度対応の版を選びます

改定の中身と、どちらを選ぶかの判断材料は、簿記3級の2027年度改定で変わることにまとめています。

1日何時間か:期間から逆算する早見表

見積もった時間を、残りの日数で割ると、1日に必要な時間が出ます。1ヶ月を30日として計算しています。

試験までの期間 70時間 100時間 150時間
1ヶ月(30日) 1日 約2時間20分 1日 約3時間20分 1日 約5時間
2ヶ月(60日) 1日 約1時間10分 1日 約1時間40分 1日 約2時間30分
3ヶ月(90日) 1日 約45分 1日 約1時間5分 1日 約1時間40分

※5分単位に丸めています。

働きながら受ける人なら、100時間を2〜3ヶ月が無理のない線です。1ヶ月で100時間は1日3時間20分になるので、休日にまとめて時間をとれる人向けです。

1日の時間から、何ヶ月かかるかを見る

反対に、「1日にとれる時間」が決まっている人は、こちらの表を見てください。

1日の勉強時間 70時間 100時間 150時間
30分 約4.7ヶ月 約6.7ヶ月 約10.0ヶ月
1時間 約2.3ヶ月 約3.3ヶ月 約5.0ヶ月
2時間 約1.2ヶ月 約1.7ヶ月 約2.5ヶ月
3時間 約0.8ヶ月 約1.1ヶ月 約1.7ヶ月

1日30分だと、100時間に半年以上かかります。11月から始めて3月までに受けたいなら、平日30分+休日2時間のように休日で上乗せしてください。平日30分×5日と休日2時間×2日で1週間に6時間半、16週(約4ヶ月)で104時間になり、2月末の統一試験に届きます。

社会人が平日に時間をつくる工夫は、社会人の勉強時間のつくり方でも紹介しています。

分野ごとの時間配分:仕訳にいちばん時間を使う

分野ごとの時間配分:仕訳にいちばん時間を使う

3級で学ぶ5つの分野

3級の範囲は、日本商工会議所の「出題区分表」で決まっています。学ぶ順番に並べると、次の5つに分けて考えるとわかりやすくなります(分け方はこの記事のものです)。

分野 どんな内容か
簿記の基礎 資産・負債・純資産・収益・費用の5つの要素、借方と貸方、取引とは何か
期中取引の仕訳 現金・預金、商品の売買(3分法)、売掛金・買掛金、手形、貸付金・借入金、未収入金・未払金、前払金・前受金、固定資産の購入と売却、給料・税金など
補助簿・伝票 現金出納帳、売上帳・仕入帳、商品有高帳、伝票(入金・出金・振替)、試算表
決算整理 売上原価の計算、貸倒引当金、減価償却、費用・収益の前払い・前受け・未払い・未収
精算表・財務諸表 精算表(8桁)、損益計算書と貸借対照表の作成、帳簿の締め切り

試験では、仕訳の力がすべての大問の土台になります。補助簿の問題も、決算の問題も、「この取引はどう仕訳するか」がわからないと解けません。

100時間の配分例

100時間で計画した場合の、分野ごとの配分例です(この記事の推奨です)。

分野 時間の配分 割合
簿記の基礎 10時間 10%
期中取引の仕訳 35時間 35%
補助簿・伝票 10時間 10%
決算整理 20時間 20%
精算表・財務諸表 15時間 15%
60分の通し演習・総復習 10時間 10%
合計 100時間 100%

※70時間や150時間で計画する人は、同じ割合で増減してください。

期中取引の仕訳に全体の3分の1以上を使うのは、ここで覚えた仕訳が、決算整理でも精算表でもそのまま使われるからです。反対に、精算表や財務諸表の「形」は、仕訳ができていれば短い時間で慣れます。

仕訳の左右を覚えるコツと、つまずきやすい取引の例は、簿記3級の仕訳の覚え方で詳しく書いています。

最初の10時間は「左右のルール」だけに使う

簿記を初めて学ぶ人がいちばんつまずくのは、最初の「借方(左)・貸方(右)」です。ここをあいまいにしたまま先へ進むと、あとの取引を全部丸暗記することになり、時間がかかります。

最初の10時間は、資産・負債・純資産・収益・費用の5つが、増えたら左か右かを、何も見ずに言えるようになるまで繰り返してください。ここが固まると、初めて見る取引でも「現金が減った→右」「費用が発生した→左」と自分で組み立てられるようになります。

どんな問題が出るか、ためしに1問解いてみてください。その場で答え合わせができます。

1ヶ月プラン:12月のネット試験で受ける

1ヶ月プラン:12月のネット試験で受ける

11月から始めて、12月中にネット試験で受ける計画です。100時間を4週間(約30日)で進めるので、1日3時間20分ほどが必要です。平日2時間・休日6時間なら1週間で22時間、4週と少しで届きます。向いているのは、経理の仕事をしている人や、休日にまとまった時間をとれる人です。

週 やること 時間の目安
第1週 簿記の基礎(5要素と左右のルール)→ 現金・預金、商品の売買、売掛金・買掛金の仕訳 約25時間
第2週 残りの期中取引の仕訳(未収入金・未払金、前払金・前受金、固定資産、給料・税金など)、補助簿・伝票 約25時間
第3週 決算整理(売上原価・貸倒引当金・減価償却・前払い/未払いなど)→ 精算表・財務諸表 約25時間
第4週〜試験 60分の通し演習を3〜4回。間違えた仕訳だけをノートに集めて解き直す。試験の予約 約25時間

※週の区切りと時間はこの記事の推奨です。合計で約100時間になります。

ネット試験は、2026年11月9日〜11月18日が休止期間です。12月の受験日は、勉強を始めた週のうちに予約しておくのがおすすめです。日にちが決まると、1ヶ月の計画は崩れにくくなります。

2ヶ月プランと3ヶ月プラン

2ヶ月プランと3ヶ月プラン

2ヶ月プラン:11月から始めて1月に受ける

100時間を約8週(60日)で進めると、1日1時間40分ほど、1週間で約12時間半です。平日1時間半、休日2時間半が目安です。1月のネット試験で受ける想定です。

週 やること 時間の目安
第1週 簿記の基礎。5要素と左右のルールを何も見ずに言えるようにする 約10時間
第2〜4週 期中取引の仕訳。テキストを1章読んだら、その章の問題を解く 約38時間
第5週 補助簿・伝票。どの取引をどの帳簿に書くか 約12時間
第6週 決算整理(年末年始で時間がとれない週は、ここを2週に分ける) 約15時間
第7週 精算表・財務諸表 約13時間
第8週〜試験 60分の通し演習を週2回。間違えた仕訳の解き直し 約12時間

※週の区切りと時間はこの記事の推奨です。合計で約100時間になります。

2ヶ月プランには年末年始が入ります。年末年始は新しい分野に入らず、それまでの仕訳の復習に使う、と最初から決めておくと、休み明けに止まらずに済みます。

3ヶ月プラン:12月から始めて2月に受ける

100時間を約13週(90日)で進めると、1日1時間5分ほど、1週間で約8時間です。平日1時間、休日1時間半で届きます。2月のネット試験(2月22日からは休止)か、2月28日の統一試験で受ける想定です。11月中に始められる人は、余った週を通し演習に回してください。

時期 やること 時間の目安
12月前半 簿記の基礎、現金・預金、商品の売買 約16時間
12月後半 残りの期中取引の仕訳(年末年始は復習中心) 約16時間
1月前半 補助簿・伝票。統一試験で受ける人は、1月中旬からの申込み期間を確かめる 約16時間
1月後半 決算整理 約18時間
2月前半 精算表・財務諸表 約16時間
2月後半〜試験 60分の通し演習を3回以上。間違えた仕訳の解き直し 約18時間

※時期の区切りと時間はこの記事の推奨です。合計で約100時間になります。

3ヶ月プランの注意点は、2月の受験を逃すと、次は2027年4月以降=新しい範囲になることです。ネット試験は2月22日〜3月3日が休止で、3月4日から3月31日までは今の範囲で受けられます。2月に間に合わなかったときの予備日として、3月のネット試験を頭に入れておきましょう。

計画を最後まで続けるためのコツ

計画を最後まで続けるためのコツ

テキストを読んだら、すぐ問題を解く

簿記は、読んで「わかった」と思っても、問題を解くと手が止まる科目です。どのプランでも、テキストを1章読んだら、その章の問題を解く、と交互に進めてください。間違えた仕訳は、問題番号と「なぜ間違えたか」を一言でメモしておくと、通し演習の前に見直す材料になります。

過去の問題やサンプル問題の使い方は、過去問の効果的な使い方も参考になります。日本商工会議所は、3級のサンプル問題を公式サイトで公開しています。

60分の通し演習は、試験の2〜3週間前から

3級は60分の試験です。分野ごとに解けても、3つの大問を60分で通して解くと、時間が足りなくなる人は少なくありません。どの大問から解くか、何分ずつ使うかは、本番の前に決めておきます。

時間配分と、大問ごとの目標点は、簿記3級の合格点と配点、時間配分で整理しています。

スキマ時間は「仕訳1問」と「短い動画」に使う

平日にまとまった時間をとれない日もあります。通勤や昼休みの10分は、テキストを読むより、仕訳を数問解く・短い動画で1テーマを確かめる方が向いています。スキマ時間の使い方はスキマ時間の勉強法でも紹介しています。

スマホで進めるなら、学習アプリ「ごうかくっ!」が使えます。簿記3級の動画レッスンは全62本で、1本3分前後。リスのキャラクター「ボキりす」が黒板で1テーマずつ説明します。問題は5分野(基礎・取引の仕訳・帳簿・決算・財務諸表)のオリジナル問題540問で、選択肢ごとに解説が付いています。学習マップと、毎日の「今日の3問」もあり、登録は無料です。この記事の計画表と並べて、「今週の分野」を動画と問題で進める使い方ができます。

独学がつらくなったら

計画を自分で守れない、テキストを読んでも決算の意味がわからない、という場合は、講義と問題演習がセットになった通信講座を使う方法もあります。講座の違いは簿記の通信講座の比較で、独学・通信・通学の向き不向きは独学・通信・通学の比較で整理しています。

よくある質問

よくある質問

Q. 結局、1日何時間やればいいですか?

試験までの期間と、見積もった時間で決まります。100時間で見積もった場合、1ヶ月なら1日約3時間20分、2ヶ月なら約1時間40分、3ヶ月なら約1時間5分です(1ヶ月30日で計算)。毎日同じ時間がとれない人は、1週間の合計で考えてください。2ヶ月なら週12時間半、3ヶ月なら週8時間が目安です(この記事の推奨)。

Q. 1週間や2週間で受かりますか?

経理の経験がある人なら、まったく不可能とは言えません。ただ、講座会社の目安でも短い方で50時間です。2週間で50時間なら1日3時間半以上が毎日必要になります。初めて簿記を学ぶ人は、最低でも1ヶ月は見ておく方が安全です。

Q. 簿記3級の合格率はどのくらいですか?

日本商工会議所の発表では、2026年6月の統一試験(第173回)が33.8%、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のネット試験が40.8%でした。回によって幅があり、統一試験では2021年度以降で27.1%〜50.9%です。推移の表は簿記3級の合格点と合格率の推移に載せています。

Q. 今のテキストで勉強を始めて、4月以降に受けても大丈夫ですか?

おすすめしません。2027年4月1日以降の試験は新しい出題区分表で出題され、手形の項目がなくなり、売上原価対立法・固定資産の除却・定率法が加わります。配点も変わります。4月以降に受けるなら、2027年度に対応したテキストに切り替えてください。基本の仕訳や5要素の考え方は変わらないので、それまでに勉強したことが無駄になるわけではありません。

Q. 2級もいずれ取りたいです。3級は飛ばせますか?

2級から受けることもできます(3級に受験資格の制限はなく、2級も同様に誰でも受けられます)。ただ、2級は3級の範囲をすべて含んだうえで、さらに工業簿記が加わります。簿記を初めて学ぶ人は3級から順に進む方が、結果的に早いことが多いです。どちらから始めるかは日商簿記3級・2級の違いと選び方で詳しく書いています。

まとめ

まとめ
  • 簿記3級の勉強時間は、講座会社などの目安で50〜150時間ほど。日本商工会議所の公式な数字はない。迷ったら100時間で計画する(この記事の推奨)
  • 今から受けられるのは、ネット試験(休止期間を除き随時)と、2027年2月28日の統一試験(申込みは1月中旬頃から各地の商工会議所で)
  • 2027年4月1日から出題範囲と配点が変わる。3月までに受けるか、4月以降に新しいテキストで受けるかを先に決める
  • 100時間なら、1ヶ月で1日約3時間20分、2ヶ月で約1時間40分、3ヶ月で約1時間5分
  • 時間配分は期中取引の仕訳がいちばん厚い。最初の10時間は5要素の左右のルールだけに使う
  • テキストを1章読んだら問題を解く。60分の通し演習は試験の2〜3週間前から

スキマ時間に仕訳と短い動画で進めたい人は、「ごうかくっ!」のオリジナル問題540問と動画レッスンを、無料登録で試してみてください。

3級と2級の違い、どちらから受けるかは、日商簿記3級・2級の違いと選び方にまとめています。

KEEP READING

次に読む

こちらの記事も、学びのヒントに。

コメント