FP3級のCBT試験:申込方法・日程・休止期間・当日の流れと結果の出方(2026年度)

FP3級のCBT試験 個別資格

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FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能検定)は、学科も実技もCBT方式で行われます。CBT(Computer Based Testing)は、全国のテストセンターでパソコンを使って受ける方式です。決まった試験日はなく、休止期間を除けば、空いている日時を自分で予約して受けられます。

便利な一方で、予約できる期間、変更やキャンセルの期限、受け直せるタイミングなど、紙の試験とは違う決まりがいくつかあります。しかも、試験を行う日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)で、細かいところが少しずつ違います。

この記事では、両団体の試験要綱・受検者向けマニュアルなどの公式資料をもとに、申込みから合格発表までの流れを順番に整理しました。情報は2026年11月2日時点のものです。

FP3級のCBT試験のしくみ

FP3級のCBT試験のしくみ

2つの団体、どちらで受けてもよい

FP3級は、日本FP協会ときんざいの2団体が実施しています。学科試験は両団体で同じ問題で、合格すれば同じ「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」になれます。違うのは実技試験の科目です。

日本FP協会 きんざい
学科 90分・60問・60点満点中36点以上(両団体で同じ問題)
実技 資産設計提案業務(60分・20問・100点満点中60点以上) 個人資産相談業務または保険顧客資産相談業務(60分・事例5題・50点満点中30点以上)
受検手数料(非課税) 学科4,000円・実技4,000円(両方で8,000円) 学科4,000円・実技4,000円
申込み先 CBTソリューションズの受検者ページ きんざいの専用サイト(マイページ)

出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」、きんざい「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級」(2026年11月2日確認)。日本FP協会は事務手数料・払込手数料、きんざいはカード・コンビニ決済の決済手数料が別にかかります。

実技をどれにするかで、申し込む団体が決まります。科目の違いと選び方は、FP3級の実技試験はどれを選ぶかで比べています。

受検資格は実質だれでも

3級の受検資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」です。FP業務とは、資産の設計・運用・管理と、その相談やコンサルティングの業務を指します。学歴や実務経験は問われないので、これから学ぶ人も受けられます。

申込方法:予約できる期間・変更・キャンセル

申込方法:予約できる期間・変更・キャンセル

申込みの流れ

どちらの団体も、ネット上で次の順に進めます。

  1. 受検者ページ(マイページ)のアカウントを作る。氏名・生年月日は、当日持っていく本人確認書類と同じにする
  2. 受ける級と科目(学科・実技)を選ぶ。一部合格がある人は、ここで免除を申請する
  3. テストセンターと日時を選んで予約する
  4. 受検手数料を支払う

受検票は、どちらの団体も発行しません。予約の内容は、受検者ページ・マイページや予約完了のメールで自分で確かめます。きんざいからは、予約完了時と試験日の前日10時にメールが届きます。

予約・変更・キャンセルの期限

日本FP協会 きんざい
予約できる期間 受検日の属する月を含んで4カ月前の月初から、受検日の3日前まで 申込日の3日後以降、3か月先の月末まで(各試験月の3か月前の1日正午から受付)
日時・会場の変更 受検日の3日前まで。初回予約日から最長4カ月(120日) 受検日の3日前まで。初回予約日から最長120日間
キャンセル 決済ごとに受検日の3日前まで。キャンセル手数料1,100円(税込)を差し引いて返金 受検日の3日前まで。キャンセル手数料330円(税込)
欠席したとき ― 受検手数料の返還・振替はなし

出典:日本FP協会「試験要綱」3.・11.、きんざい「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級」(2026年11月2日確認)。

「3日前」は、きんざいの例でいえば「受検日が10日なら7日」です。学科と実技をまとめて申し込んだ場合は、片方だけのキャンセルはできません。また、一度決済したあとに科目や級を変えることはできないので、実技の科目は申込みの前に決めておきましょう。

同じ科目の予約は1つだけ

同じ級の同じ科目は、同時に複数の予約を入れられません。受け直しの予約にも決まりがあります。

  • 日本FP協会:受検日の翌日から次回の予約はできるが、2回目以降の受検日は、受検済みの試験の合格発表日の翌日以後
  • きんざい:合格発表があるまで、学科試験・実技試験の同じ科目は受検できない

つまり、同じ月に2回受けることはできません。不合格だったときに受け直せるのは、早くても翌月の合格発表日の翌日からです。

2026年度の日程と休止期間

2026年度の日程と休止期間

受検月ごとの合格発表日

合格発表は、受検した月の翌月中旬です。2026年度の日程は次のとおりです(日本FP協会・きんざいとも同じ日付)。

受検期間 合格発表日 きんざいの受付開始
2026年11月1日〜11月30日 2026年12月15日 8月1日正午
2026年12月1日〜12月27日 2027年1月19日 9月1日正午
2027年1月6日〜1月31日 2027年2月16日 10月1日正午
2027年2月1日〜2月28日 2027年3月15日 11月1日正午
2027年3月1日〜3月24日 2027年4月15日 12月1日正午

出典:日本FP協会「試験日程」、きんざい「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級」(2026年11月2日確認)。きんざいの受付は、各期間の試験日の3日前まで。2026年4月〜10月の分は、すでに受検期間が終わっています。

休止期間(この期間は受けられない)

  • 2026年度:2026年5月24日〜5月31日/2026年12月28日〜2027年1月5日/2027年3月25日〜3月31日
  • 2027年度(日本FP協会の日程表):2027年5月23日〜5月31日/2027年12月28日〜2028年1月5日/2028年3月25日〜3月31日

休止期間は、5月の末・年末年始・3月の末の年3回です。年内に受けたい人は、12月27日までに受検日を入れてください。きんざいは「休止期間も受検申請は可能」としているので、年末年始のあいだに1月分を予約しておくことはできます。

法令基準日:2027年5月までは「2026年4月1日」

FP3級の問題は、法令基準日の時点で施行されている法令をもとに作られます。年金額や税制は毎年のように変わるので、自分が受ける回の基準日を確かめておきましょう。

受検する時期 法令基準日 出典
2026年6月〜2027年2月 2026年4月1日 日本FP協会・きんざい
2027年3月〜5月 2026年4月1日 日本FP協会の日程表(きんざいの掲載は2027年2月分まで)
2027年6月〜 2027年4月1日 日本FP協会の日程表

日本FP協会の日程表では、基準日は一部の月の行にだけ書かれていて、間の月は直前の行と同じ基準日と読めます。ただし、試験範囲に付随する時事的な問題など、基準日にかかわらず出題される可能性がある、とも書かれています。テキストを選ぶときは、受ける回の法令基準日に合った版かを確かめてください。

ためしに、金融資産運用の問題を1問解いてみてください。その場で答え合わせができます。

試験当日の流れ

試験当日の流れ

持ち物は「本人確認書類」だけ

当日に必ず持っていくのは、本人確認書類の原本です。原則として、顔写真付きで氏名・生年月日が確認できる、有効期限内のものが必要です。提示できないと受検できず、受検手数料も返金されません。

スマートフォン、スマートウォッチなどの通信機器、腕時計、筆記用具、計算機、参考書は、自分の席には持ち込めません。テストセンターの鍵付きロッカーなどに預けます。代わりに、メモ用紙と筆記用具はテストセンターで貸し出され、計算問題は試験画面に表示される計算機を使います。ふだんの勉強から、計算は電卓に頼りすぎず、手順をメモに書いて解く練習をしておくと安心です。

当日の流れ

きんざいの受検者向けマニュアルでは、当日の流れを次のように案内しています(日本FP協会もテストセンターでの流れはほぼ同じです)。

順番 やること
1. 到着 試験開始の30分〜15分前までに会場へ
2. 受付 本人確認書類を見せる(受検票はない)
3. 入室 筆記用具とメモ用紙を受け取り、試験室へ(手荷物は持ち込めない)
4. 受検 受付で渡される「受験ログイン情報シート」のIDとパスワードをパソコンに入力して開始
5. 終了 終了の確認画面が出たら試験監督員を呼び、筆記用具とメモ用紙を返す。スコアレポート(合否の記載なし)を受け取って終わり

日本FP協会の試験要綱では、遅刻は試験開始の30分後まで認められますが、試験の終了時間は予約したときのままで、延長はありません。冷暖房に合わせられる服装で行くこと、空調や咳などの音があっても特別な措置はないことも書かれています。

試験の内容は人に話さない

日本FP協会の試験要綱は、試験問題や解答など試験に関する情報の漏洩を不正行為としています。メモ用紙の持ち出しだけでなく、受検した人が記憶した内容を第三者に公開することも禁止されています。SNSなどに「こんな問題が出た」と書くのはやめましょう。

結果の出方:スコアレポートと合格発表

結果の出方:スコアレポートと合格発表

スコアレポートでは合否はわからない

受検が終わると、その場でスコアレポートを受け取れます。点数はわかりますが、合否は書かれていません。合否は合格発表日に確定します。

きんざいのスコアレポートには、総合スコア(得点)のほかに「分野別得点」が載っていて、受検日の翌日10時以降はマイページからもダウンロードできます。もし基準点に届かなかったら、どの分野で点を落としたかをここで確かめてください。分野ごとの目標点の考え方はFP3級の合格点と合格率で紹介しています。

合格発表の日にわかること

日本FP協会 きんざい
発表日 受検日の翌月中旬 受検月の翌月15日前後
確認の方法 発表日の10:00から受検者ページで、試験結果・合格番号・一部合格番号を確認 発表日の10時以降、マイページで確認
合格証書 合格者に発表日に普通郵便で発送(2週間たっても届かなければ問合せ) 総合合格者に発表日に発送
一部合格・不合格 郵送物なし。一部合格証は受検者ページからダウンロード 送付物なし(欠席者・不合格者)

出典:日本FP協会「試験要綱」14.、きんざい「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級」・受検者マニュアル(2026年11月2日確認)。

一部合格と免除の申請

学科か実技の一方だけに合格すると「一部合格」になります。一部合格は、その試験の実施日が属する年度の翌々年度末まで有効です(年度は4月〜翌年3月)。期限内なら、残りの試験だけを受ければ合格証書がもらえます。

注意したいのは、免除は自分で申請しないと使えないことです。残りの試験を予約するときに、一部合格番号を入れて免除を申請します。日本FP協会には、同じ受検者ページで受けた同じ級の一部合格を組み合わせる「自動免除」の仕組みもあります。申請しないまま両方に受かっても、合格証書は発行されません(その場合は、あとから「両方免除申請」の手続きをすれば発行されます)。

学科と実技を別の団体で受けると、免除の手続きがさらに複雑になります(たとえば、日本FP協会の実技に先に受かった人は、きんざいの学科の申込時には免除申請ができません)。詳しくはFP3級の実技試験はどれを選ぶかの後半にまとめました。

受検日の決め方:3つのパターン

受検日の決め方:3つのパターン

パターン1:年内に合格を目指す

2026年11月中に受ければ、合格発表は12月15日です。もし学科か実技の一方を落としても、合格発表日の翌日(12月16日)以降なら同じ科目を受け直せるので、休止期間(12月28日〜)の前に、もう1回受けるチャンスが残ります。受け直しの可能性があるなら、12月後半のテストセンターの空き状況を早めに確かめておきましょう。受検できる日時はテストセンターによって違います。

12月に初めて受ける場合は、合格発表が2027年1月19日なので、受け直しは1月20日以降になります。

パターン2:学科と実技を同じ日に受ける

同じ日に受けると、テストセンターに行くのは1回ですみ、合格発表も同じ日にまとまります。きんざいは、同じ日に受けるなら「試験時間+15分以上」空けて予約するよう勧めています。学科(90分)のあとに実技(60分)を受けると、休憩を入れて3時間近くかかるので、集中力が続くかも考えて決めてください。

日本FP協会で「学科試験と実技試験」をまとめて申し込むと、両方に合格した場合、あとの試験の合格発表日に合格証書が発行されます。この申込み方では、片方だけのキャンセルや、試験の免除・自動免除はできません。

パターン3:学科を先に受け、合格を確かめてから実技

学科に合格すると「一部合格」になり、翌々年度末まで有効です。学科の結果が出てから実技の勉強に集中したい人や、試験の日を分けて負担を軽くしたい人に向いています。実技を予約するときに、学科の一部合格番号を入れて免除を申請するのを忘れないようにしてください。

パターン 向いている人 気をつけること
年内に合格を目指す 年明けまでに資格を取りたい人 11月中に受ければ、休止期間の前に受け直しの機会がある
学科と実技を同じ日に 会場に何度も行きたくない人、勉強が仕上がっている人 試験時間+15分以上空ける。まとめて申し込むと片方だけのキャンセル・免除はできない(日本FP協会)
学科を先に、実技はあとで 1つずつ確実に進めたい人 実技の予約のときに免除を自分で申請する。一部合格は翌々年度末まで

※パターンの分け方と向き不向きは、この記事の推奨です。

CBTで受ける前に準備しておくこと

CBTで受ける前に準備しておくこと
  • 受検日を先に決める:いつでも受けられる試験ほど、先延ばしになりがちです。勉強を始めた週に予約し、そこから逆算して計画を立てます(FP3級の勉強時間と独学スケジュール)
  • 90分で60問を通して解く練習:1問あたり1分30秒です。日本FP協会は毎年5月下旬ごろに1セット分の問題と解答を公表しているので、総仕上げに一度は時間を計って解いておきます
  • 計算はメモ用紙に手順を書いて解く:画面の計算機とメモ用紙だけで解けるよう、ふだんから式を書く習慣をつけます(FP3級の計算問題のコツ)
  • 画面で読む問題に慣れる:紙と違って書き込みができないので、スマホやパソコンで問題を解いて、画面で読むことに慣れておくと本番で戸惑いません

画面で問題を解く練習には、学習アプリ「ごうかくっ!」が使えます。FP3級は6分野すべてにオリジナル問題562問があり、選択肢ごとに解説が付いています。ハムスターの「えふぴーまる」がボードで1テーマずつ説明する動画レッスン(全66本・1本3分前後)、学習マップ、毎日の「今日の3問」もあり、登録は無料です。

よくある質問

よくある質問

Q. 学科と実技は同じ日に受けられますか?

会場に空席があれば同じ日に受けられます。きんざいは、同じ日に受ける場合は「試験時間+15分以上」空けて次の試験を予約するよう勧めています。別の日に分けて受けてもかまいません。

Q. 試験会場は住んでいる都道府県でないといけませんか?

日本FP協会の試験要綱では、テストセンターは居住地にかかわらず全国から選べるとされています。受検できる日時はテストセンターによって違うので、予約の画面で確かめてください。

Q. 電卓は持ち込めますか?

持ち込めません。計算機は私物として自席への持ち込みが認められておらず、計算問題は試験画面に表示される計算機を使います。メモ用紙と筆記用具はテストセンターで借りられます。

Q. 不合格だったら、すぐ受け直せますか?

同じ科目を受け直せるのは、前の試験の合格発表日の翌日以降です。たとえば11月に受けた場合は、合格発表(12月15日)の翌日以降の日を予約することになります。12月に受けた場合は、合格発表が2027年1月19日なので、受け直しは1月20日以降です。

Q. 予約した日に行けなくなりました

受検日の3日前までなら、日時や会場を変更できます(初回の予約日から最長120日まで)。キャンセルも3日前まで可能で、手数料(日本FP協会1,100円、きんざい330円・いずれも税込)を差し引いて返金されます。3日前を過ぎると変更もキャンセルもできず、きんざいでは欠席しても受検手数料の返還・振替はありません。

まとめ

まとめ
  • FP3級は学科も実技もCBT。休止期間を除き、テストセンターの空いている日時を自分で予約して受ける
  • 予約は、日本FP協会が受検月を含む4カ月前の月初から、きんざいが3か月先の月末まで。変更・キャンセルはどちらも受検日の3日前まで
  • 合格発表は受検月の翌月中旬。11月受検なら12月15日、12月受検なら2027年1月19日
  • 休止期間は2026年12月28日〜2027年1月5日、2027年3月25日〜31日など。年内受検は12月27日まで
  • 2027年5月の試験までは法令基準日が2026年4月1日(日本FP協会の日程表)
  • 当日は本人確認書類の原本を忘れずに。電卓は持ち込めず、画面の計算機と貸出のメモ用紙を使う
  • スコアレポートに合否は書かれない。一部合格は翌々年度末まで有効で、免除は自分で申請する

画面で問題を解くことに慣れておきたい人は、「ごうかくっ!」のオリジナル問題を、無料登録で試してみてください。

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