FP3級の合格点と合格率の推移|学科は36点、実技は団体で満点が違う。分野別の目標点も

FP3級の合格点と合格率の推移 個別資格

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FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能検定)の合格点は、学科が60点満点中36点以上、実技が満点の6割以上です。実技の満点は試験を行う団体で違い、日本FP協会の「資産設計提案業務」は100点満点中60点、金融財政事情研究会(きんざい)の「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」は50点満点中30点です。

宅建のように毎年合格点が上下する試験とは違い、FP3級は合格基準の点数があらかじめ決まっています。何点取ればいいかは、試験の前からわかっています。

この記事では、両団体の公式ページから合格基準と出題形式を表にまとめ、公表されている合格率の推移を載せます。そのうえで、同じ学科の問題なのに団体によって合格率が大きく違う理由と、来月以降に受ける人向けの6分野ごとの目標点を整理します。情報は2026年11月2日時点のものです。

FP3級の合格基準:学科も実技も「6割」

FP3級の合格基準:学科も実技も「6割」

FP3級は、学科試験と実技試験の2つに分かれています。両方に合格すると「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」になれます。学科は日本FP協会ときんざいで同じ問題、実技は団体ごとに別の科目です。

科目 試験時間 出題形式 合格基準
学科(両団体共通) 90分 60問(日本FP協会は「多肢選択式」、きんざいは「○×式・三答択一式」と表記) 60点満点中36点以上
実技:資産設計提案業務(日本FP協会) 60分 20問・多肢選択式 100点満点中60点以上
実技:個人資産相談業務(きんざい) 60分 事例形式・5題 50点満点中30点以上
実技:保険顧客資産相談業務(きんざい) 60分 事例形式・5題 50点満点中30点以上

出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」、きんざい「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級」(2026年11月2日確認)。受検手数料は、学科・実技とも各4,000円(非課税)です。

学科は1問1点の計算

学科は60問で60点満点なので、1問1点の計算になります。36問正解すれば合格、24問までなら間違えてよいということです。

日本FP協会が公表している問題を見ると、問1〜30が○×式、問31〜60が三答択一式(3つの選択肢から1つを選ぶ)で、どちらも6分野から5問ずつ並んでいます。つまり、各分野10問です(資格のミカタ調べ。試験要綱には分野ごとの問題数は書かれていません)。

実技の配点は公表されていない

実技は、日本FP協会が20問で100点満点、きんざいが5題で50点満点です。1問ごと・1題ごとの配点は、どちらの団体も公式ページに書いていません。きんざいは公表問題のページで「各科目の配点は、特に記載のない限り公表しておりません」としています。「20問なら1問5点」と決めつけず、満点の6割(日本FP協会60点、きんざい30点)を超えることだけを目安にしてください。

合格点は毎回同じ(相対評価ではない)

FP3級の合格基準は、試験要綱で「36点以上(60点満点)」のように点数で決められています。その回の受検者の出来によって合格点が上下する試験ではありません。他の人の点数は関係なく、自分が基準点を超えれば合格です。

ただし、CBTは受検者ごとに出る問題が違います。「難しい問題に当たった」と感じる回もあるので、ぎりぎりの36点ではなく、余裕を持った目標点を決めておくのが安全です(目標点の例は後半で紹介します)。

FP3級の合格率の推移(CBT試験)

FP3級の合格率の推移(CBT試験)

日本FP協会の合格率

日本FP協会が公表している、3級のCBT試験の結果です。

実施期間 科目 受検者数 合格者数 合格率
2026年4月〜2026年8月 学科 41,352人 35,658人 86.23%
実技 41,495人 34,563人 83.29%
2025年10月〜2026年2月 学科 42,641人 36,926人 86.60%
実技 42,409人 35,997人 84.88%
2025年4月〜2025年9月 学科 43,335人 37,403人 86.31%
実技 42,970人 36,687人 85.38%
2024年10月〜2025年2月 学科 37,774人 32,274人 85.44%
実技 37,078人 31,729人 85.57%
2024年4月〜2024年9月 学科 35,523人 30,626人 86.21%
実技 34,898人 29,935人 85.78%

出典:日本FP協会「試験結果」(2026年11月2日確認)。実技は「資産設計提案業務」。実施期間の区切りは公表どおりです。

きんざいの合格率

きんざいが公表している、3級のCBT試験の結果です。実技は科目ごとに分かれています。

実施期間 科目 受検者数 合格者数 合格率
2025年4月〜2025年9月 学科 21,399人 10,317人 48.21%
実技:個人資産相談業務 5,471人 3,561人 65.09%
実技:保険顧客資産相談業務 14,632人 6,445人 44.05%
2024年10月〜2025年2月 学科 18,285人 9,071人 49.61%
実技:個人資産相談業務 5,771人 3,751人 65.00%
実技:保険顧客資産相談業務 10,992人 5,140人 46.76%
2024年4月〜2024年9月 学科 22,282人 10,613人 47.63%
実技:個人資産相談業務 6,219人 4,146人 66.67%
実技:保険顧客資産相談業務 13,822人 6,522人 47.19%

出典:きんざい「CBT試験結果」各期間のページ。2026年11月2日時点できんざいのサイトの一部が停止中だったため、公開されていたページの保存版で確認しました。2025年10月以降の結果は、きんざいの公式サイトで確かめてください。

表から読み取れること

  • 日本FP協会は学科も実技も8割台:学科は85.44%〜86.60%、実技は83.29%〜85.78%で、どの期間もほとんど変わりません
  • きんざいの学科は5割前後:47.63%〜49.61%。同じ学科の問題なのに、日本FP協会より35ポイント以上低くなっています
  • きんざいの実技は科目で違う:個人資産相談業務は65.00%〜66.67%、保険顧客資産相談業務は44.05%〜47.19%です
  • 受ける人は日本FP協会の方が多い:学科の受検者数は、日本FP協会が1期間あたり3万5千〜4万3千人ほど、きんざいが1万8千〜2万2千人ほどです

同じ学科なのに、なぜ合格率が違うのか

同じ学科なのに、なぜ合格率が違うのか

問題は同じ。難しさも同じ

きんざいは公式のQ&Aで、2級・3級の学科試験は日本FP協会と「各級ごと同一試験問題で実施」しており、「難易度は同一」と書いています。どちらの団体で受けても、取れる資格も同じ「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」です。

つまり、日本FP協会で受けた方が受かりやすい、ということではありません。問題も合格基準も同じなので、同じ実力の人が受ければ、結果も同じになるはずです。

差は「受けている人」の違いと考えられる

両団体とも、合格率が違う理由は説明していません。そのため、ここから先は公式の説明ではなく推測です。

同じ問題・同じ基準で合格率が大きく違うなら、受けている人の準備の度合いが違うと考えるのが自然です。たとえば、自分で申し込んで準備してくる人が多い試験と、勤め先の指示で受ける人が多い試験とでは、平均の点数が変わってきます。きんざいの実技科目のうち、保険顧客資産相談業務の受検者が個人資産相談業務の約1.9〜2.7倍いることも、仕事の関係で受ける人の多さをうかがわせます。

どちらにしても、合格率の数字は「自分がどれだけ受かりやすいか」を表すものではありません。自分が36点を超えられるかどうかは、勉強の中身で決まります。どの団体の実技を選ぶかは、合格率ではなく内容で決めてください。3科目の違いはFP3級の実技試験はどれを選ぶかで詳しく比べています。

ためしに、タックスプランニングの問題を1問解いてみてください。その場で答え合わせができます。

分野別の目標点:学科は42点、どの分野も6点以上

分野別の目標点:学科は42点、どの分野も6点以上

学科の目標点の例

学科の合格基準は36点ですが、CBTは受検者ごとに問題が違い、苦手なテーマに当たることもあります。資格のミカタでは、42点(7割)を安全圏の目安にしています(公式の基準ではありません)。

分野(各10問) 目標点 考え方
A ライフプランニングと資金計画 7点 年金・社会保険の数字を正確に。係数の問題は使う係数さえわかれば解ける
B リスク管理 8点 保険商品のしくみは身近で点を取りやすい。稼ぎどころ
C 金融資産運用 7点 債券・株式の指標と、預金保険などのセーフティネット
D タックスプランニング 6点 所得の種類と控除が多く、取りこぼしやすい。6点を割らないことを優先
E 不動産 7点 建蔽率・容積率の計算は手順どおりに解けば取れる
F 相続・事業承継 7点 法定相続分と基礎控除の計算は毎回のように問われる
合計 42点 合格基準36点に6点の余裕

※資格のミカタの推奨です。

大事なのは、どの分野も6点を下回らないことです。試験要綱の合格基準は「36点以上(60点満点)」という合計点だけで、分野ごとの基準点は書かれていません。それでも1分野を捨てると、その10問がほぼ0点になり、残り5分野で36点(1分野あたり7.2点)が必要になります。満遍なく6〜8点を取る方が、ずっと楽です。

実技の目標点の例

  • 資産設計提案業務(日本FP協会):100点満点中70点を目標に(合格基準は60点)
  • 個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務(きんざい):50点満点中35点を目標に(合格基準は30点)

※資格のミカタの推奨です。

実技は、学科と同じ知識を、家族構成や資料(保険証券、キャッシュフロー表など)に当てはめて答える試験です。学科で目標点に届いていれば、実技の形式に慣れる練習を加えるだけで届くことが多いです。

スコアレポートで分野ごとの点数を見る

CBTでは、受検が終わるとその場でスコアレポートを受け取れます(合否は書かれておらず、合否は合格発表日に確定します)。きんざいのスコアレポートには、総合スコアのほかに「分野別得点」が載ります。

もし学科を落としてしまったら、6点を割った分野がどこかをスコアレポートで確かめ、その分野から勉強をやり直してください。全部をやり直す必要はありません。不合格からの立て直し方は、資格試験に落ちた時の立ち直り方でも紹介しています。

目標点に届かない分野だけを練習する

分野ごとの目標点を決めたら、問題を分野ごとに解いて、届いていない分野を見つけます。学習アプリ「ごうかくっ!」では、FP3級のオリジナル問題562問を6分野すべてで用意していて、選択肢(肢)ごとに解説が付いています。苦手な分野だけを選んで解けるほか、学習マップで分野ごとの進み具合を確かめられます。ハムスターの「えふぴーまる」が1テーマずつ説明する3分前後の動画レッスン(FP3級は全66本)と、毎日の「今日の3問」もあり、登録は無料です。

計算問題で点を落としている人は、FP3級の計算問題のコツで、6つの係数・退職所得・相続税・建蔽率と容積率の解き方を例題で確かめてください。勉強をいつから始め、1日何時間とればいいかはFP3級の勉強時間と独学スケジュールにまとめています。

練習の点数から、本番の合格圏を見積もる

練習の点数から、本番の合格圏を見積もる

○×式と三答択一式で、点の取り方が違う

学科の60問は、公表されている問題を見ると、前半30問が○×式、後半30問が三答択一式です(資格のミカタ調べ)。○×式は文の正誤を判断するだけなので1問を短い時間で解けますが、「すべて」「必ず」のような言い切りや、数字の一部だけを変えた文に引っかかりやすい形です。三答択一式は、計算問題や、3つの数字・用語から正しいものを選ぶ問題が多くなります。

90分で60問なので、1問あたりの時間は平均1分30秒です。○×式を1問1分以内で進めて、三答択一式の計算問題に時間を残すのが、時間配分の基本です(この記事の推奨です)。

練習の点数と、本番に向けた判断の目安

本番の形式で、90分を計って60問を通して解いたときの点数から、次のように判断するのがおすすめです(資格のミカタの推奨。公式の基準ではありません)。

通しで解いた点数(60点満点) 判断 次にやること
45点以上 合格圏 実技の対策と、×の問題の解き直しだけにして、予約した日に受ける
40〜44点 合格圏の入口 6点を割った分野がないかを見て、その分野の問題を集中して解く
36〜39点 ぎりぎり 苦手な分野が2つ以上あるなら、受検日の変更(3日前まで)も考える
35点以下 まだ届いていない 分野ごとの点数を出し、低い分野からテキストと問題をやり直す

日本FP協会は、CBT化した2024年度から毎年5月下旬ごろに1セット分の問題と解答を公表しています(3級は2024年5月・2025年5月・2026年5月の分)。通しの練習は、こうした公表問題を時間を計って解くのが、本番にいちばん近い形です。過去問の生かし方は過去問の効果的な使い方も参考にしてください。

ただし、公表されている問題の年度によっては、その後の法改正で正解が変わっているものがあります。2026年6月〜2027年5月に受ける人は、2026年4月1日の法令基準日で出題されます(日本FP協会の日程表)。古い年度の問題で年金額や税の数字が出てきたら、使っているテキストの数字と照らし合わせてください。

よくある質問

よくある質問

Q. FP3級は何点取れば合格ですか?

学科は60点満点中36点以上です。実技は、日本FP協会の資産設計提案業務が100点満点中60点以上、きんざいの個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務が50点満点中30点以上です。どれも満点の6割で、回によって変わることはありません。

Q. 日本FP協会ときんざい、どちらで受ける方が受かりやすいですか?

学科は同じ問題で、きんざいも「難易度は同一」としています。合格率の差は、受けている人の違いによるものと考えられ(公式の説明ではありません)、どちらで受けても受かりやすさは変わりません。実技は科目の内容が違うので、出る分野で選ぶのがおすすめです。

Q. 学科だけ受かって、実技が落ちたらどうなりますか?

学科は「一部合格」になります。一部合格は、その試験の実施日が属する年度の翌々年度末まで有効で、その間は実技だけを受ければ合格証書がもらえます。ただし、実技の予約のときに自分で「学科試験の免除」を申請する必要があります。申請を忘れると、実技に受かっても合格証書が出ないので注意してください(その場合は、あとから「両方免除申請」の手続きをすれば発行されます)。

Q. 合格したかどうかは、いつわかりますか?

受検した月の翌月中旬が合格発表日です。たとえば2026年11月に受けた人は12月15日、12月に受けた人は2027年1月19日です。試験の直後にもらうスコアレポートで点数はわかりますが、合否は発表日に確定します。発表日の流れはFP3級のCBT試験の申込方法と当日の流れで書いています。

Q. 合格率が85%もあるなら、勉強しなくても受かりますか?

おすすめしません。日本FP協会の学科の合格率は85.44%〜86.60%ですが、同じ問題のきんざいでは47.63%〜49.61%です。合格率の高さは、受けている人が準備して臨んでいることの表れとも読めます(公式の説明ではありません)。合格基準は36点と決まっているので、勉強せずに6割を取れるかどうかで考えてください。勉強時間の目安はFP3級の勉強時間と独学スケジュールにまとめています。

Q. 合格点にあと1〜2点届きませんでした

スコアレポートで、どの分野で点を落としたかを確かめてください。合格基準に1〜2点届かなかった場合は、全範囲をやり直すより、点の低い分野の問題を集中して解く方が早く届きます。学科と実技の一方が合格していれば、その試験は一部合格として翌々年度末まで有効なので、落とした方だけを受け直します。

Q. 1回で受からなかったら、すぐ受け直せますか?

受け直せますが、すぐではありません。日本FP協会は、受検日の翌日から次の予約はできるものの、2回目以降の受検日は前の試験の合格発表日の翌日以後としています。きんざいも、合格発表があるまで同じ科目は受検できません。

まとめ

まとめ
  • FP3級の合格基準は、学科が60点満点中36点、実技は日本FP協会が100点満点中60点、きんざいが50点満点中30点。どれも6割で、回によって変わらない
  • 学科は60問・1問1点の計算。公表されている問題では、6分野から10問ずつ出ている(資格のミカタ調べ)
  • 日本FP協会の合格率は学科85.44%〜86.60%、実技83.29%〜85.78%(CBT5期間)
  • きんざいは学科47.63%〜49.61%、個人資産相談業務65.00%〜66.67%、保険顧客資産相談業務44.05%〜47.19%(CBT3期間)
  • 学科は両団体で同じ問題・同じ難易度。合格率の差は受ける人の違いと考えられる(公式の説明ではない)
  • 目標点の例は学科42点、どの分野も6点以上。実技は日本FP協会70点、きんざい35点(資格のミカタの推奨)

分野ごとに届いていないところを見つけて練習したい人は、「ごうかくっ!」のオリジナル問題を使ってみてください。登録は無料です。

FP資格の全体像と3級・2級の違いは、FP資格の取り方|3級・2級の違いと勉強法にまとめています。

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