司法書士の通信講座を比較|スタディング・フォーサイト・アガルート・ユーキャンの違いと選び方

法律書と木づち 個別資格

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司法書士は、合格率5%前後、学習時間は2,500〜3,000時間といわれる難関資格です。働きながら目指すなら2〜3年がかりになることも珍しくなく、最後まで続けられる講座を選べるかどうかが結果を大きく左右します。

この記事では、主要4社(スタディング・フォーサイト・アガルート・ユーキャン)の司法書士講座を、講義量・記述式対策・質問と添削・合格実績の出し方・教育訓練給付で並べました。内容はすべて各社の公式サイトで確認したものです(2026年9月23日時点)。料金はキャンペーンで頻繁に変わるため載せていません。

結論:タイプ別の選び方

こんな人 合いやすい講座 理由
費用を抑えて、スマホで長期戦を続けたい スタディング 基本講座341回・約175時間をスマホで。価格を抑えた設計
紙のフルカラーテキストで進めたい フォーサイト フルカラーテキスト+eラーニング。バリューセットとデジタルプラン
学習経験がある/講義と演習の質を重視したい アガルート 入門・中上級・速習と段階別。記述・答練パックあり。合格特典が大きい
添削でペースを作りたい、はじめて法律を学ぶ ユーキャン 添削11回、標準学習期間15ヵ月。受講生の85.4%が初学者

司法書士試験のおさらい:合格率約5.2%、学習時間2,500〜3,000時間

ベルトでまとめた本の束

2025年度(令和7年度)の司法書士試験は、受験者14,418人に対して最終合格者751人でした(法務省発表)。合格率にすると約5.2%です。

2026年度(令和8年度)の筆記試験は7月5日に行われ、筆記試験の合格発表は10月1日、口述試験は10月13日、最終合格発表は11月5日の予定です。

試験は午前・午後の択一式に加えて、不動産登記法と商業登記法の記述式(書式)があります。科目は11科目と多く、どれかを捨てると基準点に届きません。記述式は独学で答案の良し悪しを判断しにくく、講座選びで差が出やすい部分です。試験の全体像は司法書士試験の解説記事にまとめています。

4社の比較表

項目 スタディング フォーサイト アガルート ユーキャン
主なコース ミニマム/ベーシック/スタンダード/コンプリート バリューセット/デジタルプラン 入門/中上級/速習カリキュラム、記述・答練パック 司法書士講座(1コース)
講義 基本講座341回・約175時間(1回25分前後) 公式に記載なし 入門総合講義 約400時間〜 ポイント解説動画
テキスト フルカラーWeb版(冊子はオプション) フルカラー+eラーニング フルカラー+デジタルブック、公式アプリ メイン10冊(デジタル対応)
記述式の添削 コンプリートに6回(不動産登記3・商業登記3) 公式に記載なし 記述・答練パックあり 添削11回(マークシートと記述式)
質問 別売オプション 公式に記載なし フル50回/ライト20回 1日3問まで
合格実績の公表 合格者47名(2025年) 合格率25%(全国平均5.21%の4.8倍) 合格率28.6%(令和7年・有料講座受講生) 公式に記載なし
合格特典など 合格お祝い金(対象コース・条件あり) 全額返金保証の対象外 全額返金 または お祝い金3万円(条件あり) 教材到着後8日以内の返品可
教育訓練給付 対象外 対象外 対象外 対象外
標準学習期間 公式に記載なし 公式に記載なし 公式に記載なし 15ヵ月

※内容は2026年9月23日時点で各社公式サイトに掲載されているものです。「公式に記載なし」は、講座ページで確認できなかった項目です。申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

合格実績の数字の読み方

  • スタディング 47名:2025年の合格者数。2023年の21名、2024年の37名から増えています。合格率は公表していません
  • フォーサイト 25%:全国平均5.21%の4.8倍と公表。対象年度や算出方法の注記は、講座ページでは確認できませんでした
  • アガルート 28.6%:令和7年の有料講座受講生の合格率。3年で合格者数が6.13倍になったとも公表しています
  • ユーキャン:合格率・合格者数ともに講座ページでは公表していません

社労士や宅建の講座と同じく、分母の取り方は会社ごとに違います。数字の大小ではなく、2〜3年の学習を自分が続けられる形式かどうかで選んでください。

各社の特徴

スタディング:費用を抑えて、スマホで長期戦を走る

基本講座は341回・合計約175時間(2027年度版)。1回25分前後の講義を、スマホのアプリでオフラインでも再生できます。テキストはフルカラーのWeb版で、冊子はオプションです。スマート問題集・セレクト過去問集・合格模試まで揃っています。

上位のコンプリートコースには、不動産登記法3問・商業登記法3問の記述式添削課題が付きます。講師への質問は別売のオプションです。

向いているのは、長い期間の学習費用をできるだけ抑えたい人、移動時間を積み上げたい人です。

フォーサイト:フルカラーテキストで進める

フォーサイトの特徴は、ほかの資格と同じくフルカラーのテキストとeラーニングの組み合わせです。初学者におすすめとされているバリューセットのほか、デジタルプラン、基礎講座・過去問講座の単科があります。

注意したいのは、社労士や宅建で用意されている全額返金保証が、司法書士は対象外であることです。教育訓練給付の対象講座にも含まれていません。講義時間や質問の回数など、講座ページで確認できなかった項目は、資料請求や無料体験で確かめてから申し込むのがおすすめです。

向いているのは、紙のテキストで覚えたい人です。

アガルート:段階別カリキュラムと記述・答練

初学者向けの入門カリキュラム(入門総合講義は約400時間〜)、学習経験者向けの中上級カリキュラム、短期間で仕上げる速習カリキュラムがあり、記述式と答練をまとめた「記述・答練パック」も用意されています。公式は、令和8年度の試験で多肢択一式70問中63問の知識を教材に収録していた(出題カバー率90.0%、記述式は対象外)と公表しています。

対象のカリキュラム(フル版など)で合格すると、「全額返金」か「お祝い金3万円」を選べます。条件は合否通知書の提出、合格体験記の提出、合格者インタビューへの出演の3つです。

向いているのは、一度受けて届かなかった人、講義と演習の質を重視する人です。

ユーキャン:添削11回と15ヵ月の学習設計

公式によると受講生の85.4%が初学者です。メインテキストは全10冊で、過去問題集・書式問題集・Webテストが付きます。標準学習期間は15ヵ月で、試験までに足りない場合は翌年、または翌々年の筆記試験まで指導が続きます。

添削課題は全11回で、マークシート方式と記述式の両方に対応しています。課題を提出して返ってくるまでが区切りになり、長期戦のペースを作りやすい設計です。質問は1日3問まで。

向いているのは、法律の勉強がはじめての人、添削を区切りにペースを作りたい人です。

司法書士の講座がある通信講座

この資格の講座を開いている通信講座です。料金やキャンペーンは頻繁に変わるため、ここには載せていません。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

スタディングスマホ完結

動画は1本5分から。テキストもWeb上で完結する

向いている人通勤時間や隙間時間を積み上げたい人

スタディングの公式サイトを見る

フォーサイト紙のテキスト+eラーニング

フルカラーテキストと専用アプリの組み合わせ

向いている人紙に書き込みながら進めたい人

フォーサイトの公式サイトを見る

アガルート講義動画+オリジナルテキスト

合格者向けの特典制度がある

向いている人講義の質を重視する人、難関資格を狙う人

アガルートの公式サイトを見る

ユーキャン紙のテキスト+添削指導

添削課題を提出しながら進める形式

向いている人独学が続かない人、はじめて資格に挑む人

ユーキャンの公式サイトを見る

学習時間から逆算する:1日何時間なら何か月か

司法書士の学習時間の目安(2,500〜3,000時間)を、1日の勉強時間で割るとこうなります。1か月を30日として計算しています。

1日の学習時間 2,500時間の場合 3,000時間の場合
1時間 約83.3か月 約100か月
2時間 約41.7か月 約50か月
3時間 約27.8か月 約33.3か月
4時間 約20.8か月 約25か月

働きながら1日2時間では3年半〜4年かかる計算です。1日3〜4時間を確保できるかどうかが、2年前後での合格を狙えるかの分かれ目になります。平日2時間・休日6時間のように、休日で時間を稼ぐ計画を立てる人が多い試験です。

長期戦になるので、講座の受講期間も確認しておきましょう。スタディングは「2027+2028年度合格目標」の2年通しのコース、アガルートは目標年ごとのコースがあり、ユーキャンは翌々年の試験まで指導が続く設計です。

選び方の3つの軸

1. 記述式(書式)をどう鍛えるか

記述式は、答案を書いて見てもらう回数が大切です。添削の回数ではユーキャン(11回)、スタディングはコンプリートに6回、アガルートは記述・答練パックがあります。

2. 2〜3年続けられる費用か

長期戦では、1年目で合格できなかったときの費用も考えておく必要があります。費用を抑えるならスタディング、合格したときの返金まで含めて考えるならアガルートです。なお、司法書士講座は4社とも教育訓練給付の対象外です(2026年9月時点)。

3. 今の実力

学習経験があるなら、アガルートの中上級カリキュラムのように経験者向けのコースを選ぶと、分かっている範囲を繰り返さずに済みます。はじめての人は、初学者が多いユーキャンやスタディングの基礎からの講座が入りやすい形です。

よくある質問

Q. 通信講座だけで司法書士に合格できますか?

できます。スタディングは2025年に47名、アガルートは有料講座受講生の合格率28.6%(令和7年)と、通信講座の受講生の合格実績を公表しています。ただし学習時間は2,500〜3,000時間が目安で、講座は教材と道筋を用意するものです。

Q. 教育訓練給付を使える講座はありますか?

4社とも、司法書士講座は各社の教育訓練給付の対象講座一覧に含まれていません(2026年9月時点)。社労士や行政書士の講座とは扱いが違うので注意してください。

Q. 行政書士から司法書士を目指すのはありですか?

民法や憲法など重なる科目があるため、行政書士の学習経験は司法書士でも生きます。行政書士の講座選びは行政書士の通信講座比較で詳しく比べています。

まとめ

  • 司法書士試験は合格率約5.2%(2025年度)、学習時間は2,500〜3,000時間が目安
  • 費用を抑えてスマホで続けるならスタディング、紙のテキストならフォーサイト
  • 段階別カリキュラムと記述・答練、合格特典ならアガルート
  • 添削11回で初学者から進めるならユーキャン。4社とも教育訓練給付は対象外
  • 1日3〜4時間を確保できるかが、2年前後で合格を狙えるかの分かれ目

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