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ITパスポートは、ITの基礎知識を証明する国家試験です。2025年度は27万人以上が受験し、合格率は48.6%。ITを使う仕事の基礎として、社会人や学生に広く受けられています。
合格率が5割近い試験なので、「通信講座まで必要か」と迷う人も多いはずです。この記事では、独学で足りる人と講座を使うべき人の違いを整理したうえで、主要4社(スタディング・フォーサイト・アガルート・ユーキャン)の講座を比べます。内容はすべて各社の公式サイトで確認したものです(2026年9月23日時点)。料金はキャンペーンで頻繁に変わるため載せていません。
結論:タイプ別の選び方
| こんな人 | 合いやすい講座 | 理由 |
|---|---|---|
| スマホで、問題を大量に解きたい | スタディング | 講義79講座・約32時間。過去問500問と模試まで入っている |
| 紙のテキストで、初学者向けにまとまった講座がいい | フォーサイト | 初学者向けのフルカラーテキスト。紙のコースとデジタルプランがある |
| 講義を短時間で終わらせたい | アガルート | 合格総合講義は約11時間。合格すると受講料が戻る特典あり |
| 添削と質問でペースを作りたい、教育訓練給付を使いたい | ユーキャン | 添削4回、質問1日3問。4社で唯一の教育訓練給付の対象 |
ITパスポート試験のおさらい:合格率48.6%、いつでも受けられる

2025年度(令和7年度)は、応募者307,266人、受験者271,352人、合格者132,012人で、合格率は48.6%でした(IPA発表)。試験はパソコンで受けるCBT方式で、年間を通じて随時受けられます。
学習時間の目安は100〜180時間。出題はストラテジ系(経営・法務)、マネジメント系(プロジェクト管理など)、テクノロジ系(IT技術)の3分野で、分野ごとの基準点もあります。ITに詳しくない人はテクノロジ系、IT職の人はストラテジ系でつまずきやすい試験です。試験の全体像はITパスポート試験完全ガイドにまとめています。
独学で足りる人、講座を使うべき人
- 独学で足りやすい人:仕事でITに触れている、市販テキスト1冊と過去問で計画的に進められる、試験日を自分で決めて守れる
- 講座を使うと楽な人:IT用語にほとんどなじみがない、会社の期限までに確実に受かりたい、テキストを読むより講義を聞く方が頭に入る
ITパスポートは随時受験できるぶん、「いつでも受けられる」がかえって先延ばしの原因になりがちです。講座の受講期限や添削の締め切りをペースメーカーとして使うのも、ひとつの考え方です。
4社の比較表
| 項目 | スタディング | フォーサイト | アガルート | ユーキャン |
|---|---|---|---|---|
| 講義 | 79講座・約32時間 | 公式に記載なし | 合格総合講義 約11時間+過去問解説 約5.5時間+模試 約4時間 | 解説動画 1本3〜5分程度 |
| テキスト | Webテキスト | フルカラー(紙)/デジタルプラン | 紙3冊+デジタルブック | メインテキスト1冊 |
| 問題演習 | スマート問題集484問、過去問745問(2種)、直前模試 | 模擬試験、問題集 | 過去問解説(令和6・7年分)、模試100問 | 過去問プログラム、演習問題、模擬試験、Webテスト |
| 質問 | 5回分(チケット) | 5回 | 10回 | 1日3問まで |
| 添削 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 4回(分野別3回・修了1回) |
| 合格実績の公表 | 累計3,400名(合格者の声の累計) | 合格率87.6%(全国平均の1.8倍) | 公式に数値の記載なし | 公式に記載なし |
| 合格特典など | デジタルギフト1,000円分(条件あり) | 公式に記載なし | 全額返金(条件あり) | 教材到着後8日以内の返品可 |
| 教育訓練給付 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象(一般教育訓練) |
| 学習期間の目安 | 公式に定義なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 標準4ヵ月(6ヵ月まで指導) |
※内容は2026年9月23日時点で各社公式サイトに掲載されているものです。申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
フォーサイトの87.6%については、講座ページでは対象年度や算出方法の注記を確認できませんでした。スタディングの3,400名は「合格者の声」の累計です。どちらも、全国平均と横に並べて比べられる数字ではない点に注意してください。
各社の特徴
スタディング:問題の量で仕上げる
合格コースは、講義79講座・約32時間に、スマート問題集484問、セレクト過去問集245問、まるごと過去問集500問、直前対策模試まで入っています。問題演習の量を多く積める構成で、スマホで解いては復習する、を繰り返す作りです。講師への質問はチケット5枚分です。
向いているのは、通勤時間などにスマホで問題を解き続けたい人です。
フォーサイト:初学者向けのフルカラーテキスト
初学者向けと明記された講座で、紙のフルカラーテキストで進める「スピード合格講座」と、教材をすべてデジタルにした「デジタルプラン」があります。どちらもeラーニングで講義を見られ、質問は5回まで無料です。
向いているのは、IT用語になじみがなく、紙のテキストで一から理解したい人です。
アガルート:講義11時間で全体をつかむ
合格総合講義を約11時間に絞っているのが特徴で、過去問解説講座(約5.5時間)と模擬試験(約4時間)を合わせても約20.5時間です。テキストは紙3冊で、デジタルブックでも読めます。質問は期間中10回。
合格すると、合格通知書・合格体験記の提出と合格者インタビューへの出演を条件に、受講料(税抜価格)が全額戻ります。
向いているのは、講義を短時間で終わらせて、あとは過去問で仕上げたい人です。
ユーキャン:添削4回と教育訓練給付
メインテキストは1冊にまとめられていて、解説動画は1本3〜5分程度。分野別の添削課題3回と修了課題1回をWebで提出します。質問は1日3問まで。標準学習期間は4ヵ月で、受講開始から6ヵ月まで指導が続きます。
そして4社の中で唯一、教育訓練給付(一般教育訓練)の対象です。
向いているのは、添削の締め切りでペースを作りたい人、会社員で教育訓練給付を使いたい人です。
この資格の講座を開いている通信講座です。料金やキャンペーンは頻繁に変わるため、ここには載せていません。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
学習時間から逆算する:1日何時間なら何か月か
ITパスポートの学習時間の目安(100〜180時間)を、1日の勉強時間で割るとこうなります。1か月を30日として計算しています。
| 1日の学習時間 | 100時間の場合 | 180時間の場合 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約3.3か月 | 約6か月 |
| 2時間 | 約1.7か月 | 約3か月 |
| 3時間 | 約1.1か月 | 約2か月 |
| 4時間 | 約0.8か月 | 約1.5か月 |
1日1時間なら3〜6か月、1日2時間なら2〜3か月が目安です。随時受験できるので、申し込む前に受験日を決めて予約してしまうと、学習期間がぶれにくくなります。
なお、ITパスポート試験は出題範囲(シラバス)が改訂されることがあります。受験する時期の出題範囲は、IPAの公式サイトで確認してください。
選び方の3つの軸
1. 講義を聞きたいか、問題を解きたいか
講義で全体をつかみたいならアガルート(約11時間)やフォーサイト、問題を解きながら覚えたいならスタディング、短い動画とテキスト1冊で進めたいならユーキャンです。
2. 費用をどう考えるか
会社員で雇用保険の加入期間などの条件を満たすなら、教育訓練給付の対象はユーキャンだけです。合格すれば受講料が戻るのはアガルート(条件あり)。
3. ペースを自分で作れるか
随時受験の試験は、先延ばしにしやすいのが落とし穴です。ペースを作りたいなら、添削の提出があるユーキャンが合います。
よくある質問
Q. 独学でも受かりますか?
合格率は48.6%(2025年度)で、独学で受かる人も多い試験です。市販のテキストと過去問で進められるなら、講座は必須ではありません。ITにまったくなじみがない人や、期限までに確実に受かりたい人は、講座を使うと効率が上がります。
Q. 会社の補助で受ける場合はどれがいいですか?
会社によって補助の条件が違うので一概には言えませんが、個人で教育訓練給付を使いたいなら、4社ではユーキャンが対象です。
Q. 次に取るならどの資格ですか?
ITの知識をさらに深めるなら基本情報技術者、ITとお金の知識を組み合わせるならFPや簿記などが候補です。
まとめ
- ITパスポートは合格率48.6%(2025年度)、学習時間100〜180時間。随時受験できる
- 問題を大量に解くならスタディング、初学者向けの紙テキストならフォーサイト
- 講義を短時間で終わらせるならアガルート、添削と教育訓練給付ならユーキャン
- 独学で足りる人も多い。講座は「IT用語になじみがない」「期限までに確実に」の人向け



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