中小企業診断士の通信講座を比較|スタディング・アガルート・ユーキャンの違いと選び方

タブレットを持つスーツ姿の人 個別資格

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中小企業診断士は、経営コンサルタントに関する唯一の国家資格です。1次試験(7科目の択一式)と2次試験(4つの事例の記述式)があり、とくに2次試験は答えが公表されないため、独学では自分の答案の良し悪しを判断しにくい試験です。

この記事では、主要3社(スタディング・アガルート・ユーキャン)の中小企業診断士講座を、1次・2次の対策、2次試験の添削、質問、合格実績の出し方、教育訓練給付で並べました。内容はすべて各社の公式サイトで確認したものです(2026年9月23日時点)。なお、フォーサイトは現在、中小企業診断士の講座を公式サイトの講座一覧に載せていないため、比較から外しています。

結論:タイプ別の選び方

こんな人 合いやすい講座 理由
費用を抑えて、スマホで1次・2次まで進めたい スタディング 2次試験の合格者数を多く公表。AI添削は300回まで。上位コースは質問無制限
2次試験の添削を講師に数多く受けたい アガルート 入門カリキュラムのフルは添削36回。合格特典が大きい
紙のテキストと添削で、試験2回分を見据えて進めたい ユーキャン 1次・2次の添削8回、標準学習期間10ヵ月、サポートは試験2回分

中小企業診断士試験のおさらい

ノートパソコンを囲んで打ち合わせをする二人

2025年度(令和7年度)の1次試験は、全科目を受けた18,360人のうち4,344人が合格し、合格率は23.7%でした。2次試験(筆記)は受験者7,044人のうち口述試験に進んだのが1,241人で、17.6%です(日本中小企業診断士協会連合会の発表)。

2026年度(令和8年度)は、1次試験が8月1日・2日に行われ、2次試験の筆記は10月25日(日)、合格発表は2027年1月13日の予定です。

学習時間は、1次・2次あわせて一般に800〜1,000時間が目安とされています(スタディングは1,000時間と案内)。1次は範囲が広く、2次は「事例」を読んで記述で答える、まったく性質の違う試験です。2次は模範解答が公表されないので、書いた答案を誰に見てもらうかが講座選びの一番のポイントになります。試験の全体像は中小企業診断士の難易度と勉強法にまとめています。

3社の比較表

項目 スタディング アガルート ユーキャン
主なコース 1次2次合格コース(ミニマム/スタンダード/パーフェクトサポート) 入門・中上級カリキュラム(フル/ライト)、1次・2次の対策パック 合格指導講座(1コースで1次・2次)
講義 1次基礎講座 全58回・約58時間ほか 約93時間(入門カリキュラム)。1本10〜20分程度 早稲田出版の講師陣による動画
テキスト 冊子付きかペーパーレスを選べる 紙+デジタルブック メインテキスト6冊+副教材
2次試験の添削 AI添削(全97問・300回まで) フル版に全36回(ライトはなし) 8回(1次6回・2次2回)
質問 スタンダード10回分、パーフェクトサポートは無制限 フル50回/ライト20回 1日3問まで
合格実績の公表 2025年度 1次合格者517名・2次合格者176名 令和7年度 1次合格率52.17%・2次合格率44.44% 公式に記載なし
合格特典など 合格お祝いギフト1万円 1次2次合格で全額返金+3万円、1次のみ合格で3万円(条件あり) 教材到着後8日以内の返品可
教育訓練給付 対象(パーフェクトサポートのみ) 対象外 対象外
標準学習期間 公式に記載なし(学習時間は1次2次で1,000時間が目安) 公式に記載なし 10ヵ月(サポートは試験2回分)

※内容は2026年9月23日時点で各社公式サイトに掲載されているものです。申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

合格実績の数字の読み方

  • スタディング:受講生アンケートのうち、合格証書などで合格を確認できた人数。2次試験の合格者数は令和5〜7年度で247名・230名・176名(累計653名)で、「3年連続No.1」(当社調べ)と公表しています
  • アガルート:有料講座受講生の、受講生アンケートと合格特典申請時アンケートの回答をもとにした合格率。1次の一発合格率は41.18%と公表しています
  • ユーキャン:講座ページに合格者数・合格率の記載はありません

スタディングは「人数」、アガルートは「率」で、しかもどちらもアンケートの回答者が分母です。どちらが受かりやすいかを比べる数字ではない点に注意してください。

各社の特徴

スタディング:スマホで1次から2次まで、AI添削を回す

1次の基礎講座は全58回・約58時間、直前対策が全7回・約23時間。スマート問題集は902問あります。2次対策は事例Ⅳ(財務・会計)の演習講座15回と、10年分の過去問題集40回。書いた答案はAI添削で全97問・300回まで採点できます。

質問はスタンダードに10回分、最上位のパーフェクトサポートは無制限です。パーフェクトサポートは教育訓練給付(一般教育訓練)の対象にもなっています。公式が挙げる目安は、1次・2次あわせて1,000時間です。

向いているのは、費用を抑えつつ2次まで一気に進めたい人、スキマ時間を積み上げたい人です。

アガルート:講師の添削36回で2次を固める

入門カリキュラムは約93時間の講義で、動画は1本10〜20分程度。1次は過去問9年分と模試、2次は過去問9年分の解説と事例Ⅳの対策講座が付きます。

最大の特徴は、フル版の添削が全36回あることです。2次試験の答案を講師に何度も見てもらえるのは、模範解答が公表されないこの試験では大きな違いになります(ライト版には添削がありません)。質問はフル50回、ライト20回です。

1次・2次の両方に合格すると「全額返金+3万円」(再現答案・合格体験記の提出、合格者インタビューへの出演などが条件)、1次のみの合格でも「お祝い金3万円」(合格通知書と合格体験記の提出が条件)が受けられます。学習経験者向けの中上級カリキュラムや、1次・2次それぞれの対策パックもあります。

向いているのは、2次試験の記述を講師の添削で仕上げたい人、2次から再挑戦する人です。

ユーキャン:紙テキストと添削で、試験2回分をカバー

1つのコースで1次・2次の両方に対応しています。メインテキストは6冊。動画講義は早稲田出版(TBC受験研究会)の講師陣によるもので、早稲田出版の公式YouTubeで公開されています。

添削は1次6回・2次2回の計8回。標準学習期間は10ヵ月で、申し込みの時期によっては翌々年の10月までサポートが続き、試験2回分をカバーする設計です。質問は1日3問まで、期間中の合計回数に制限はありません。

向いているのは、紙のテキストで進めたい人、1回で受からなかったときのことも考えておきたい人です。

中小企業診断士の講座がある通信講座

この資格の講座を開いている通信講座です。料金やキャンペーンは頻繁に変わるため、ここには載せていません。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

スタディングスマホ完結

動画は1本5分から。テキストもWeb上で完結する

向いている人通勤時間や隙間時間を積み上げたい人

スタディングの公式サイトを見る

アガルート講義動画+オリジナルテキスト

合格者向けの特典制度がある

向いている人講義の質を重視する人、難関資格を狙う人

アガルートの公式サイトを見る

ユーキャン紙のテキスト+添削指導

添削課題を提出しながら進める形式

向いている人独学が続かない人、はじめて資格に挑む人

ユーキャンの公式サイトを見る

学習時間から逆算する:1日何時間なら何か月か

中小企業診断士の学習時間の目安(1次・2次あわせて800〜1,000時間)を、1日の勉強時間で割るとこうなります。1か月を30日として計算しています。

1日の学習時間 800時間の場合 1,000時間の場合
1時間 約26.7か月 約33.3か月
2時間 約13.3か月 約16.7か月
3時間 約8.9か月 約11.1か月
4時間 約6.7か月 約8.3か月

1次試験は8月、2次試験は10月です。1次と2次を同じ年に突破する「ストレート合格」を狙うなら、1日2時間で前年の夏ごろ、1日3時間でも前年の秋〜冬には始める計算になります。今(2026年9月)から始めるなら、2027年8月の1次試験が最初の目標です。

選び方の3つの軸

1. 2次試験の答案を誰に見てもらうか

数多く書いてすぐ採点したいならスタディングのAI添削(300回まで)、講師の目で直してほしいならアガルートのフル版(36回)、回数は少なくても決まったペースで提出したいならユーキャン(2次は2回)です。

2. 質問の回数

1次の財務・会計や経済学は、計算や理論で疑問が出やすい科目です。回数を気にせず聞きたいならスタディングのパーフェクトサポート(無制限)、回数制で十分ならアガルート(フル50回)、毎日少しずつ聞くならユーキャン(1日3問)です。

3. 費用と戻り方

費用を抑えるならスタディング。パーフェクトサポートなら教育訓練給付も使えます。アガルートは価格帯が高めですが、1次・2次に合格すれば受講料が全額戻る特典があります。

よくある質問

Q. 1次だけ、2次だけの講座はありますか?

アガルートには1次試験対策パック・2次試験対策パックがあります。1次に合格済みで2次から始める人は、こうした単独のパックが選べます。

Q. フォーサイトに中小企業診断士の講座はありますか?

2026年9月時点で、フォーサイトの公式サイトの講座一覧に中小企業診断士の講座は載っていません。

Q. 社労士とどちらを先に取るべきですか?

人事・労務の専門家である社労士と、経営全体を見る診断士は、組み合わせて取る人が多い資格です。社労士の講座選びは社労士の通信講座比較で詳しく比べています。

まとめ

  • 1次試験の合格率は23.7%、2次筆記は17.6%(2025年度)。学習時間は800〜1,000時間が目安
  • 費用を抑えてスマホとAI添削で進めるならスタディング
  • 2次試験を講師の添削36回で固めたいならアガルート
  • 紙のテキストと添削、試験2回分のサポートならユーキャン
  • 2次試験は模範解答が公表されない。答案を誰に見てもらうかで選ぶ

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