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行政書士は、年齢や学歴に関係なく誰でも受けられる法律系の国家資格です。法律を学ぶのがはじめての人も多く、通信講座を使うかどうか、使うならどこにするかで迷う人がたくさんいます。
この記事では、主要4社(スタディング・フォーサイト・アガルート・ユーキャン)の行政書士講座を、学習形式・質問と添削・記述式対策・合格実績の出し方・教育訓練給付で並べました。内容はすべて各社の公式サイトで確認したものです(2026年9月23日時点)。料金はキャンペーンで頻繁に変わるため載せていません。
結論:タイプ別の選び方
| こんな人 | 合いやすい講座 | 理由 |
|---|---|---|
| スマホで進めたい、記述式の練習を数多くこなしたい | スタディング | 1動画5分から。上位コースは記述式のAI添削が130回分 |
| 紙のテキストで、質問を気にせず進めたい | フォーサイト | フルカラーテキスト。バリューセットは質問無制限 |
| 質問も演習もたっぷり使いたい | アガルート | フルカリキュラムは質問100回。過去問は択一約530問・記述約50問 |
| 添削でペースを作りたい、はじめての法律の勉強 | ユーキャン | 添削7回、標準学習期間6ヵ月。動画は1本平均6分 |
行政書士試験のおさらい:合格率14.54%、学習時間600〜1,000時間

2025年度(令和7年度)の行政書士試験は、受験者50,163人に対して合格者7,292人、合格率14.54%でした(行政書士試験研究センター発表)。前年の12.90%から少し上がっています。
2026年度(令和8年度)の試験は11月8日(日)、合格発表は2027年1月27日の予定です。
学習時間は、一般に600〜1,000時間が目安とされています。行政法と民法の配点が大きく、さらに40字程度で答える記述式が3問あります。択一式は独学でも点を伸ばせますが、記述式は自分の答えのどこが足りないかを判断しにくく、ここで講座の差が出やすい試験です。試験の全体像は行政書士の難易度と勉強法にまとめています。
4社の比較表
| 項目 | スタディング | フォーサイト | アガルート | ユーキャン |
|---|---|---|---|---|
| 学習の中心 | スマホ・Web | 紙テキスト+eラーニング | 講義動画+紙テキスト | 紙テキスト+動画+添削 |
| 動画1本の長さ | 5分〜 | 最大15分以内の単元 | 公式に記載なし | 平均6分 |
| テキスト | フルカラーWeb版(スタンダード以上は冊子付き) | フルカラー+デジタル版 | 紙+デジタルブック | 全8冊(入門2・応用6)+デジタル版 |
| 質問 | コンプリートに30回分(追加購入可) | バリューセットは無制限(デジタルプランは10回) | 入門カリキュラム:フル100回/ライト50回 | 1日3問まで |
| 記述式・添削 | 記述式のAI添削(コンプリートに130回分) | 添削は記載なし(直前対策講座に記述問題対策編) | 過去問に記述約50問 | 添削7回(うち1回は総合実力診断テスト) |
| 合格実績の公表 | 2025年度の合格者491名(合格報告者数) | 合格率58.5%(2025年・条件あり) | 合格率52.59%(令和7年度)/合格者368名 | 過去10年で合格者2,522名(アンケート回答) |
| 合格特典など | 合格お祝金(合格体験談の提出) | 全額返金保証(バリューセット3・条件あり)、お祝い金 | お祝い金5万円 または 全額返金(条件あり) | 教材到着後8日以内の返品可 |
| 教育訓練給付 | 対象外 | 対象(バリューセット1〜3) | 一部カリキュラムが対象(入門カリキュラム/フル) | 対象(一般教育訓練) |
| 価格帯 | 価格を抑えた設計 | 中位 | 高め | 中位 |
※内容は2026年9月23日時点で各社公式サイトに掲載されているものです。コースによって内容が異なる項目があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
合格実績の数字の読み方
- スタディング 491名:アンケートに協力した合格報告者の数(2026年4月時点)。2022年度の161名から約3倍に増えています。合格率は公表していません
- フォーサイト 58.5%:全額返金保証制度の確認テスト・学力テストの条件を満たし、受験番号を提出した受講生で算出。算出方法は監査法人が確認
- アガルート 52.59%・368名:合格率は令和7年度、合格者数は有料講座受講生の実績として公表(合格者数の年度は明記なし)
- ユーキャン 2,522名:受講生アンケートで回答のあった、2015〜2024年の試験の合格者数
全国平均の14.54%より各社の数字が高いのは、分母を条件を満たした受講生や回答者に絞っているためです。横に並べて「どこが一番受かるか」を決めるための数字ではない点に注意してください。
各社の特徴
スタディング:スマホ学習と記述式のAI添削
講義動画は1本5分から。テキストはフルカラーのWeb版で、スタンダード以上のコースには冊子版も付きます(ペーパーレスも選べます)。間違えた問題だけを出し直す「スマート問題集」や、AIが復習のタイミングを決める機能があります。
行政書士ならではの特徴は、記述式のAI添削です。コンプリートコースには130回分が付き、書いた答案にすぐフィードバックが返ってきます。講師への質問は30回分です。学習経験者向けの「中上級合格コース」もあります。
向いているのは、スキマ時間で進めたい人、記述式を数多く書いて慣れたい人です。
フォーサイト:範囲を絞った紙テキストと無制限の質問
「合格点主義」の方針で範囲を絞り、フルカラーテキストと最大15分以内の講義で進めます。公式は「最短4ヵ月」での合格を打ち出しています。デジタルテキスト「ManaBun」でスマホからも読めます。
バリューセットなら質問は回数無制限。行政法や民法は条文の読み方でつまずきやすいので、疑問をためずに聞けるのは大きな利点です。バリューセット3には全額返金保証(条件あり)が付き、バリューセット1〜3は教育訓練給付の対象です。
向いているのは、紙で覚えたい人、分からないところをすぐ解消したい人です。
アガルート:質問100回と大量の演習
入門カリキュラムのフルは、オンライン質問サービスを100回(ライトは50回)使えます。試験範囲の広い行政書士でも、回数を気にせず使える設定です。過去問は択一式約530問・記述式約50問を収録し、講師が作ったオリジナル模試も付きます。
公式は、令和7年度の試験で法令等科目46問中45問を教材や講義でカバーした(出題カバー率97.83%)と公表しています。合格すると「お祝い金5万円」か「全額返金」を選べます(条件あり。教育訓練給付とは併用不可)。
向いているのは、質問と演習を惜しまず使いたい人、独学で手応えがなかった人です。
ユーキャン:添削7回で進み具合を確かめる
テキストは入門2冊・応用6冊の全8冊。動画講義は1本平均6分で、テキストと組み合わせて進めます。標準学習期間は6ヵ月で、試験までに6ヵ月ない場合は翌年の試験まで指導が続きます。
添削課題は全7回(最後の1回は総合実力診断テスト)。提出して返ってくることが区切りになり、ひとりだとペースが崩れやすい人に向いた作りです。質問は1日3問まで。公式によると「87%の方が働きながら合格」しています(受講生アンケートの回答結果)。
向いているのは、法律の勉強がはじめての人、仕事と両立しながら決まったペースで進めたい人です。
この資格の講座を開いている通信講座です。料金やキャンペーンは頻繁に変わるため、ここには載せていません。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
学習時間から逆算する:1日何時間なら何か月か
行政書士の学習時間の目安(600〜1,000時間)を、1日の勉強時間で割るとこうなります。1か月を30日として計算しています。
| 1日の学習時間 | 600時間の場合 | 1,000時間の場合 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約20か月 | 約33.3か月 |
| 2時間 | 約10か月 | 約16.7か月 |
| 3時間 | 約6.7か月 | 約11.1か月 |
| 4時間 | 約5か月 | 約8.3か月 |
試験は毎年11月です。働きながら1日2時間なら10〜17か月かかるので、今(2026年9月)から始めるなら、2027年11月の試験を目標にするのが現実的です。1日3時間とれるなら、前年の冬〜春に始めてその年の試験に間に合う計算になります。
選び方の3つの軸
1. 記述式をどう対策するか
記述式は3問で60点と配点が大きく、合否を左右します。書いた答案を数多く見てもらいたいならスタディングのAI添削、講師への質問で詰めたいならアガルートかフォーサイト、決まった回数の添削でペースを作るならユーキャンです。
2. 質問の回数
行政法・民法は、条文や判例の読み方で「なぜこうなるのか」が必ず出てきます。回数を気にしたくないならフォーサイトのバリューセット(無制限)、多めの回数があれば十分ならアガルート(フル100回)が合います。
3. 費用の戻り方
教育訓練給付の対象はフォーサイト(バリューセット1〜3)、アガルート(入門カリキュラムのフル)、ユーキャンです。条件を満たせば受講料の20%(上限10万円)が戻ります。アガルートは合格特典(お祝い金5万円か全額返金)との併用ができないので、どちらを使うか先に決めておきましょう。
独学と通信講座、どちらがいい?
- 独学が向いている人:宅建などで民法を学んだことがある、判例や条文を自分で調べられる、記述式を自己採点できる
- 通信講座が向いている人:法律の勉強がはじめて、記述式の書き方が分からない、仕事と両立していて計画を立てる時間がない
600〜1,000時間の学習を独学で続けるのは簡単ではありません。とくに記述式は、独学だと自分の答案の弱点に気づきにくい分野です。迷っているなら、無料体験や資料請求で教材を見比べてから決めるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 2026年11月の試験に今から間に合いますか?
試験まで残り約1か月半です。学習時間の目安(600〜1,000時間)を考えると、これからゼロから始めて間に合わせるのは難しいでしょう。2027年の試験を目標にするのがおすすめです。
Q. 合格率が高い講座を選べば受かりやすいですか?
各社で合格率・合格者数の数え方が違うため、数字だけでは比べられません。自分が最後まで続けられる形式かどうかで選んでください。
Q. 宅建を持っていると有利ですか?
宅建で民法を学んでいれば、その知識は行政書士でもそのまま使えます。学習経験者向けのコース(スタディングの中上級合格コース、アガルートの中上級カリキュラムなど)も選択肢に入ります。
Q. 教育訓練給付は使えますか?
フォーサイト(バリューセット1〜3)、アガルート(入門カリキュラムのフル)、ユーキャンが対象です。雇用保険の加入期間などの条件があるので、申し込む前にハローワークで確認してください。
まとめ
- 行政書士試験は合格率14.54%(2025年度)、学習時間は600〜1,000時間が目安
- スマホ学習と記述式のAI添削ならスタディング、紙+質問無制限ならフォーサイト
- 質問100回と大量の演習ならアガルート、添削でペースを作るならユーキャン
- 記述式の対策方法で選ぶと、講座の違いがはっきりする
- 今から始めるなら2027年11月の試験が目標
1日に何時間とれるかと、記述式をどう対策したいかの2つを決めれば、4社のうちどこが合うかはほぼ決まります。



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