FP3級の勉強時間は何時間?いつから始めるか、1日何時間か、1・2・3ヶ月の独学スケジュール

FP3級の勉強時間は何時間? 個別資格

本ページはプロモーション(広告)を含みます。

FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能検定)の勉強時間は、講座会社などの目安で80〜150時間ほどです。試験を行う日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)は、勉強時間を公表していません。「何時間やれば受かる」という公式の数字はなく、各社の目安にも幅があります。

FP3級は、学科も実技もCBT方式(テストセンターのパソコンで受ける方式)です。休止期間を除けば、受ける日を自分で選べます。だからこそ、先に受検日を決めて、そこから逆算するのがいちばん確実です。

この記事では、各社の目安を出どころ付きで並べたうえで、1日何時間やればいいかの早見表、6分野ごとの時間配分、そして「年内に受ける2ヶ月プラン」「働きながらの3ヶ月プラン」「短期集中の1ヶ月プラン」を表で紹介します。試験の仕組みや日程は、日本FP協会・きんざいの公式サイトで2026年11月2日に確認したものです。

FP3級の勉強時間は80〜150時間が目安(公式の数字ではない)

FP3級の勉強時間は80〜150時間が目安(公式の数字ではない)

FP3級は、学科試験(90分・60問)と実技試験(60分)の2つに合格すると「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」になれる国家検定です。学科は60点満点中36点以上で合格です。

勉強時間について、講座会社は次のような目安を出しています。

出している会社 勉強時間の目安 期間の目安など
ユーキャン 80〜150時間程度 1日2時間なら2〜3カ月。2ヵ月くらい前から始めるとよい、としている
スタディング 80〜150時間ほど 1日2時間で2〜3カ月。平日1時間・休日2時間で週9時間×12週=108時間のプラン例も出している
TAC 約100時間 ポイントを押さえれば1ヵ月での合格も可能、としている

※各社の公式サイトで2026年11月2日に確認。日本FP協会・きんざいの数字ではありません。

数字に幅があるのは、前提が人によって大きく違うからです。FP3級の範囲は、年金・保険・税金・不動産・相続と、暮らしのお金に関わることすべてです。銀行や保険の仕事をしている人や、年末調整・確定申告を自分でしたことがある人は、知っている言葉が多いぶん早く進みます。

自分はどこから見積もるか

この記事では、計画を立てるときの見積もりを次のように置いています(この記事の推奨です)。

  • お金の勉強がはじめての人:120〜150時間で見積もる。税金と相続の計算に慣れるまでに時間がかかります
  • 金融・保険・不動産の仕事をしている人、簿記などお金の資格を持っている人:80〜100時間。知っている分野は問題演習から入れます
  • 前に受けて、学科か実技の一方だけ受かった人(一部合格):残りの試験に絞って30〜50時間。一部合格には有効期限があるので、早めに予約します

迷ったら120時間で計画を立ててください。早く終われば、その分を問題の解き直しに回せます。FP3級と2級の違いや、FP資格そのものの全体像は、FP資格の取り方|3級・2級の違いと勉強法にまとめています。

いつから始める?受検日を先に決めて逆算する

いつから始める?受検日を先に決めて逆算する

CBTは「受ける日」を自分で選ぶ試験

FP3級の試験は、決まった試験日に全員が受けるものではありません。テストセンターの空いている日時から、自分で予約します。日本FP協会なら「受検日の属する月を含んで4カ月前の月初から受検日の3日前まで」、きんざいなら「申込日の3日後以降、3か月先の月末まで」予約できます。

受ける日を決めないまま勉強を始めると、「もう少し準備してから」と先延ばしになりがちです。勉強を始めた週に、受検日を予約してしまうのがおすすめです。日時の変更は受検日の3日前までできます(初回の予約日から最長120日まで)。申込みの手順や当日の流れは、FP3級のCBT試験の申込方法と当日の流れで詳しく書いています。

この時期に気をつける日付

2026年11月から勉強を始める人が、計画に入れておきたい日付は次の3つです。

  • 年末年始の休止期間:2026年12月28日〜2027年1月5日は試験がありません。年内に受けたいなら12月27日までに受検日を入れます
  • 合格発表は受検した月の翌月中旬:11月に受けた人は12月15日、12月に受けた人は2027年1月19日、2027年1月に受けた人は2月16日が発表日です
  • 法令基準日の切り替え:2026年6月からの試験は「2026年4月1日」時点の法令で出題されます。日本FP協会の日程表では、2027年5月の試験までこの基準日が続き、2027年6月の試験から「2027年4月1日」に変わります

3つめは見落としがちです。2027年5月までに受けるなら、2026年度の試験向けに作られたテキストで最後まで勉強できます。逆に、2027年6月以降に受ける人は、春に出る新しい版の内容(法改正の部分)を確かめる必要があります。

1日何時間か:期間から逆算する早見表

見積もった時間を、受検日までの日数で割ると、1日に必要な時間が出ます。1か月を30日として計算しています。

受検日まで 80時間 120時間 150時間
約1か月(30日) 1日 約2時間40分 1日 約4時間 1日 約5時間
約2か月(60日) 1日 約1時間20分 1日 約2時間 1日 約2時間30分
約3か月(90日) 1日 約55分 1日 約1時間20分 1日 約1時間40分

※5分単位に丸めています。

働きながら1日1時間前後で進めたい人は、3か月前から始めるのが目安です。1か月で120時間は1日4時間なので、まとまった時間がとれる人か、すでに知識がある人向けです。

1日の時間から、何か月かかるかを見る

反対に、「1日にとれる時間」が決まっている人は、こちらの表で何か月かかるかを見てください(時間÷(1日の時間×30日)で計算)。

1日の勉強時間 80時間 120時間 150時間
30分 約5.3か月 約8.0か月 約10.0か月
1時間 約2.7か月 約4.0か月 約5.0か月
2時間 約1.3か月 約2.0か月 約2.5か月
3時間 約0.9か月 約1.3か月 約1.7か月

平日に30分しかとれない人は、休日にまとめて時間をとって、1週間の合計で見るようにしてください。平日30分×5日と休日3時間×2日で、1週間に8時間半。14週(約3か月半)で約120時間になります。社会人が平日に時間をつくる工夫は、社会人の勉強時間のつくり方でも紹介しています。

6分野ごとの時間配分:タックスと相続を少し厚く

6分野ごとの時間配分:タックスと相続を少し厚く

学科は6分野から10問ずつ

FP3級の学科は、次の6分野から出題されます。分野名は日本FP協会の試験範囲の表記です。

分野 主な内容
A ライフプランニングと資金計画 キャッシュフロー表、6つの係数、社会保険、公的年金、住宅ローン、教育資金
B リスク管理 生命保険、損害保険、第三分野の保険(医療・がん)、保険と税金
C 金融資産運用 預貯金、債券、株式、投資信託、外貨建商品、NISA、セーフティネット
D タックスプランニング 所得税のしくみ、10種類の所得、損益通算、所得控除、税額控除、確定申告
E 不動産 登記、取引、借地借家法、建築基準法・都市計画法、不動産の税金
F 相続・事業承継 贈与税、相続人と相続分、遺言、相続税の計算、財産の評価

試験要綱には分野ごとの問題数は書かれていませんが、日本FP協会が公表している問題を見ると、問1〜30が○×式、問31〜60が三答択一式(3つの選択肢から1つを選ぶ)で、どちらも6分野から5問ずつ、合わせて各分野10問の並びになっています(資格のミカタ調べ)。特定の分野だけを捨てると、その分野の10問がまるごと落ちることになります。

120時間の配分例

120時間で計画した場合の、分野ごとの配分例です(この記事の推奨です)。

分野 時間の配分 ポイント
A ライフプランニングと資金計画 18時間 年金・社会保険は数字が多い。最初の分野なので慣れる時間も込み
B リスク管理 14時間 保険商品のしくみが中心。身近なぶん進めやすい
C 金融資産運用 18時間 債券・株式の指標と利回りの計算
D タックスプランニング 20時間 所得の種類と控除が多い。計算問題も出る
E 不動産 16時間 建蔽率・容積率の計算と、不動産の税金
F 相続・事業承継 18時間 法定相続分と相続税の基礎控除の計算
実技の対策 8時間 選んだ実技科目の形式に慣れる
通し演習・総復習 8時間 90分で60問を通して解く。×の問題の解き直し
合計 120時間

※80時間や150時間で計画する人は、同じ割合で増減してください。

TACは、タックスプランニング・不動産・相続・事業承継を「難しいとされる」分野に挙げています。この3分野は、言葉を覚えるだけでなく、計算の手順を手で覚える必要があるからです。計算問題の例題と解き方は、FP3級の計算問題のコツにまとめました。分野ごとに何点を目標にするかは、FP3級の合格点と合格率で整理しています。

どんな問題が出るか、ためしに1問解いてみてください。その場で答え合わせができます。

2ヶ月プラン:今(11月)から始めて年内に受ける

2ヶ月プラン:今(11月)から始めて年内に受ける

2026年11月上旬から勉強を始めて、年末年始の休止期間(12月28日〜)の前に受ける人のための計画です。12月27日までは約8週間あります。1日2時間(1週間で14時間)で、合計110時間前後を目安にします。

週 やること 時間の目安
第1週 受検日を予約する(12月20日前後がおすすめ)。A ライフプランニングと資金計画 14時間
第2週 B リスク管理。週末にAの問題を解き直す 14時間
第3週 C 金融資産運用。利回りの計算は手で解く 14時間
第4週 D タックスプランニング(所得の種類・控除・計算) 14時間
第5週 E 不動産(建蔽率・容積率、税金) 14時間
第6週 F 相続・事業承継(相続人と相続分、基礎控除) 14時間
第7週 実技の対策。全分野の×と△の問題を解き直す 14時間
第8週(受検の週) 90分で60問の通し演習を1〜2回。数字(年金・控除額など)を覚え直す 10時間前後

※週の区切りと時間はこの記事の推奨です。合計で約108〜112時間になります。

12月に受けた場合の合格発表は2027年1月19日です。同じ科目の受け直しは合格発表日の翌日からなので、もし学科か実技の一方を落としても、受け直せるのは2027年1月20日以降になります。受検日は12月の後半に寄せすぎず、20日前後にしておくと、体調を崩したときに日程を動かす余裕が残ります(変更は受検日の3日前まで)。

3ヶ月プランと1ヶ月プラン

3ヶ月プランと1ヶ月プラン

3ヶ月プラン:働きながら、2月ごろに受ける

平日に1日1時間、休日に1日2時間とれる人の計画です。1週間で9時間、13週で約117時間になります。11月に始めれば、受検は2027年2月ごろです(2月に受けた場合の合格発表は3月15日)。

週 やること 時間の目安
第1〜2週 受検日を予約する。A ライフプランニングと資金計画 18時間
第3週 B リスク管理 9時間
第4〜5週 C 金融資産運用 18時間
第6〜7週 D タックスプランニング(年末年始はここ。休みの日に計算をまとめて練習) 18時間
第8週 E 不動産 9時間
第9〜10週 F 相続・事業承継 18時間
第11週 実技の対策 9時間
第12〜13週 90分で60問の通し演習(週1〜2回)、×の問題の解き直し、数字の覚え直し 18時間

※週の区切りと時間はこの記事の推奨です。不動産を1週にしているのは、建蔽率・容積率など覚える範囲が比較的まとまっているためです。苦手なら相続と入れ替えてください。

3ヶ月プランの注意点は、最初に勉強したライフプランニングを、2月には忘れていることです。毎週末に30分、前の分野の問題を5〜10問解くだけで、忘れ方がだいぶ変わります。

1ヶ月プラン:短期集中で受ける

1日4時間×30日で120時間です。まとまった時間がとれる人や、金融・保険の仕事で基礎がある人に向いています。

日 やること
1〜4日目 受検日を予約する。A ライフプランニングと資金計画
5〜7日目 B リスク管理
8〜11日目 C 金融資産運用
12〜16日目 D タックスプランニング
17〜19日目 E 不動産
20〜23日目 F 相続・事業承継
24〜25日目 実技の対策
26〜30日目 通し演習(1日1回)と×の問題の解き直し

※日の区切りはこの記事の推奨です。

1ヶ月プランでは、テキストを読み込む時間はあまりとれません。1分野ごとに「読む→すぐ問題を解く」を1日の中で回すようにしてください。読んだ日のうちに解くと、覚えた言葉がその場で問題に結びつきます。

計画を最後まで続けるためのコツ

計画を最後まで続けるためのコツ

テキストは1章読んだら、その章の問題を解く

テキストを全部読み終えてから問題に入ると、最初に読んだ範囲を忘れていて、結局テキストに戻ることになります。どのプランでも、1章(1テーマ)読んだら、その範囲の問題を解く、と交互に進めてください。

日本FP協会は、CBT化した2024年度から、毎年5月下旬ごろに1セット分の試験問題と解答を公表しています。3級は2024年5月・2025年5月・2026年5月の分があり、公式サイトで見られます。本番の形式を知るために、総仕上げの時期に一度通して解いておくと安心です。過去問全般の使い方は過去問の効果的な使い方も参考にしてください。

実技の対策は、学科の範囲が一通り終わってから

実技試験の問題は、学科と同じ6分野の知識を、具体的な家族や資料に当てはめて答えるものです。TACは「学科試験の過去問の正解率が80〜90%を超えてから実技対策を始める」のを目安としています。この記事のプランでも、実技の対策は学科の6分野が終わったあとに置いています。

実技は日本FP協会の「資産設計提案業務」、きんざいの「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」の3つから1つを選びます。どれを選ぶかで出る分野が少し変わるので、受検日を予約するときに決めておきましょう。違いと選び方はFP3級の実技試験はどれを選ぶかで解説しています。

スキマ時間は「問題」と「短い動画」に使う

通勤や昼休みの10分は、テキストを読むより、問題を数問解く・短い動画で1テーマを確かめる方が向いています。スキマ時間の使い方はスキマ時間の勉強法でも紹介しています。

スマホで進めるなら、学習アプリ「ごうかくっ!」が使えます。FP3級の動画レッスンは全66本で、1本3分前後。ハムスターのキャラクター「えふぴーまる」が、ボードを使って1テーマずつ説明します。問題は6分野(ライフプランニングと資金計画・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続・事業承継)すべてにあるオリジナル問題562問で、選択肢ごとに解説が付いています。学習マップと、毎日の「今日の3問」もあり、登録は無料です。この記事の計画表と並べて、「今週の分野」を動画と問題で進める使い方ができます。

独学がつらくなったら

計画を自分で守れない、税金や相続の説明を読んでもわからない、という場合は、講義と問題演習がセットになった通信講座を使う方法もあります。独学・通信・通学の向き不向きは独学・通信・通学の比較で整理しています。

よくある質問

よくある質問

Q. 結局、1日何時間やればいいですか?

受検日までの期間と、見積もった時間で決まります。120時間で見積もった場合、受検日まで3か月なら1日約1時間20分、2か月なら約2時間、1か月なら約4時間です(1か月30日で計算)。毎日同じ時間がとれない人は、1週間の合計で考えてください。3ヶ月プランなら週9時間、2ヶ月プランなら週14時間が目安です(この記事の推奨)。

Q. 1ヶ月で受かりますか?

TACは「ポイントを押さえて勉強すれば1ヵ月での合格も可能」としています。ただし、120時間を1か月で進めると1日4時間です。毎日その時間がとれるか、先に確かめてください。とれない場合は、受検日を後ろにずらす方が確実です。CBTなので、予約の変更は受検日の3日前までできます。

Q. 学科と実技は同じ日に受けた方がいいですか?

同じ日に受けることも、別の日に受けることもできます。同じ日に受けるなら、きんざいは「試験時間+15分以上」空けて次の試験を予約するよう勧めています。勉強の進み具合に不安があるなら、学科を先に受けて、合格を確かめてから実技を受ける方法もあります(学科だけの合格は「一部合格」として、翌々年度末まで有効です)。

Q. 2級まで取りたいです。3級の勉強時間は短くしていいですか?

2級の勉強時間は、スタディングの目安で150〜300時間です。2級は3級と同じ6分野をより深く問うので、3級で覚えた内容がそのまま土台になります。3級を急いで通過するより、3級の段階で計算と用語をしっかり固めておく方が、結果的に2級の時間が短くなります。3級と2級の違いはFP資格の取り方で、ほかの資格と組み合わせる考え方はダブルライセンス戦略で紹介しています。

Q. 簿記とどちらを先に取るべきですか?

目的によります。家計・保険・年金・税金など暮らしのお金を幅広く知りたいならFP3級、会社のお金の流れや経理の仕事に生かしたいなら簿記が向いています。簿記については日商簿記3級・2級の違いと選び方にまとめています。

まとめ

まとめ
  • FP3級の勉強時間は、講座会社の目安で80〜150時間(TACは約100時間)。公式の数字はない。迷ったら120時間で計画する(この記事の推奨)
  • CBTなので、受ける日を自分で決められる。勉強を始めた週に受検日を予約し、そこから逆算する
  • 120時間なら、3か月前から1日約1時間20分、2か月前から約2時間、1か月前から約4時間
  • 学科は6分野から10問ずつ。タックス・不動産・相続は計算があるので少し厚めに配分する
  • 年内に受けるなら12月27日まで(12月28日〜2027年1月5日は休止期間)。2027年5月の試験までは2026年4月1日の法令基準日が続く(日本FP協会の日程表)
  • テキストは1章読んだら問題を解く。実技の対策は学科の6分野が終わってから

スキマ時間に問題と短い動画で進めたい人は、「ごうかくっ!」のオリジナル問題562問と動画レッスン66本を、無料登録で試してみてください。

FP資格の全体像と3級・2級の違いは、FP資格の取り方|3級・2級の違いと勉強法にまとめています。

KEEP READING

次に読む

こちらの記事も、学びのヒントに。

コメント